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Re: 【中文推奨】幻妖戦記【戦闘メイン】(募集中) ( No.239 )
日時: 2018/08/02 23:57
名前: ろっか (ID: 3w9Tjbf7)

鬼の娘、と言われて少しばかり面食らった。けれどもまた少し困った表情で微笑んで、ひらりひらりと手のひらを振った。


「よく、私が鬼だってわかったね。まだ私、誠の姿に一度もなっていないのに。」



緩やかな声色で、普段の古臭いものとはだいぶ違う、若い娘のような口調。
落ち着いているわけではなかった。それでももう慌てる気力も、相手に向ける怒りもなかった。

けれど、彼女の一言に空気が変わった。



「比べる?…ははっ、比べるだと?」



乾いた笑いを溢して、ほんの一瞬で表情を冷たく凍りつかせ、ジェミニを見た。
いや、見たというよりも、獲物として捉えたと言った方が正しい。
紫苑の静かな、けれども確かな怒りは周りの兵士達の肌にさえ伝わる。ビリビリとした空気。


「思い比べるだと?巫山戯るな小娘が。彼奴らへの思いが、仲間への愛が、他者と比べられるわけがないだろう。」


そんな空気だったが、ふうと息をつくと、紫苑はほろりと涙を零した。


「愛しい仲間であり、友を殺したのはお互い様だ。けれども、それでも私はこの戦が終わる迄刃を振るい続ける。これは私では止められないの。ごめんなさい。ゆるしてなんて言わないよ、けど私も赦さない。」


赤と青に輝くジェミニの剣は、ひどく眩い。紫苑の錆びれ、刃こぼればかりした大太刀とは大違いだ。これが彼女と己の違いなのだろう。

でも、それでも。
汚くても、どれだけ化け物じみていても。

紫苑は呼吸を整えて、一気にジェミニとの距離を詰める。大きく刀を振るい、ジェミニの剣に叩きつける。



【大して現状も変わらず、休み時間にちょこちょこ書き進めたので文がおかしいかもしれません。遅れてごめんなさい。
後今気がついたんですが、ごめんなさいぽるるさんの文見逃してて無視したみたいになってます…ごめんなさい。
訂正をお求めの際はどうぞお声かけください。】