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あ、バランスが危うくなってきたので、テメレアを追加しました！

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「・・・・・」
喰っても良いかと言う紫苑の言葉を聞いて黙りこむ。
顔色一つ変えていないが、これでも氷牙は考えている。
勿論、軍師である氷牙は、紫苑が敵を喰うことを知っている。
喰うな、と言えば紫苑が空腹で倒れそうだなと考えていた。

「・・・一人残すんだったら許可する・・・一人残すなら」
念には念をと思い、二回言う。

「偵察する者は戦に参加する三万の軍勢に核当する人物だ・・・
偵察者の数は・・・両国１０人程度だ。
・・・一人以外、好きにしても良い」
静かに言うと、氷牙は地図を持って立ち上がった。

「紫苑が戻ってきたら配置の最終確認を行う・・・
・・・あまり遅くなるなよ」


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皆が雄々しい声を張り上げ、共感の声に満ちていく中、
隅で様子を静かに伺う、一人の少女がいた。

少女の名は、「テメレア・リアウィテル」。
幻獣軍の前衛で戦う幻獣だ。
しかし、テメレアは周りに流されない。

テメレアには、幻王に対する尊敬、敬意を示す裏で、
終わらぬ戦により命を落とす者達を、哀れんでいるからだ。
敬意の裏に潜む哀れみ。
それが、彼女の流れを作り出す。

(和睦という道は、存在しないのでしょうか・・・？)
心の中で、テメレアは言う。
しかし、戦で士気が上がっている中で和睦を考えるのは、非常識だ。
心でため息を付き、空を見上げた。