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【>>77　よかったです。】

>>77

言いかけた言葉を飲み込んだことで更に興味が沸くが、これ以上は別にいいだろう、なんて思い続きを要求するのをやめた。話題を変えようとしたのか、ここのだんごはおいしい、という話にうつる。ここは目立たない店なのだが、結構美味しいのだ。しかも種類が多く、穴場？的なところである。

「桜餅もいいけど俺はやっぱり両棒餅ぢゃんぼもちかな。甘すぎないし、美味しいし。」

片手に持つ日本の棒の先には、みたらしがかかった餅がささっている。それをぱくっと一口で食べると、幸せそうな笑みを浮かべると、両棒餅がのっていた皿に目を向ける。そこには棒しかなく、両棒餅はすべて食べ終わっていた。

「おかわり頼もうおかわり！調様もなにかいるか？」

店員さんを呼んで両棒餅のおかわりを頼む。保護したばかりの頃は、なにも口にしなかった彼が、よくここまで成長したものだ。戦争に参加したい、と思うようになったのは少年、という年頃になってからだったろうか。なにか恩返しがしたい。でも自分にできることなんて思い浮かばない。そんな時に見たのが戦だった。主はかっこよかった。彼も、かっこよくなりたいと思った。守りたいと思った。気付いた頃には、戦っていた。後悔はない。腰にある日本の短刀が、彼を突き進め、彼の手助けをしているとも言えるだろう。

【>>77　なお、両棒餅は本当に売ってます。調べてみたら結構美味しそうな画像がでてくるはずです。興味がわいたら調べてみてください。実際に食べたことがありますが普通のみたらしより甘さ控えめで美味しいです。】