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>>5,>>7

③【ジーッ……見てるだけだから気にしないで】
　照れの概念が存在しない人、好きだったらその人のことを見続ける。
好きになったらその人のために尽くす、甘い人。
過激な愛にも思えるが、一途であり愛が過剰なだけである。

　寡黙気味だが話せない訳では無く、本人としては興味の無い人と話すのがだるいだけだそう。
そういう普段の冷めた態度から容姿も相まって近付きにくい、孤高、そんな存在感を出している。
とはいえ人に興味が無いということもなく、数少ない友人もいるし彼らは彼のことを高く評価している。
冷めてるとはいえ授業中に消しゴム落としたら拾ってくれたり教科書見せてくれたり……。
しれっとしている癖に優しい部分もあるのでそんな彼にときめく女子も少なくないそう。
好きとかそういうのより、興味。もっと君のことを知りたい、だから一緒に居たがる。
自分に厳しいからたまに誰かに甘えたくなる、そういう感じの人。

　前述したように容姿もそれなりなのである。
男子としては少し高いくらい、細身で筋肉質という感じではない。
色白でひょろりとしてそうだが、そんなこともなく。
授業中は眼鏡を掛けないと見えない近視。
顎先くらいの黒髪は時々跳ねていている。

　寝ることが好きで授業間の時間は寝ていることが多い。
授業中のみ眼鏡、黒縁眼鏡。

　椎野蒼


「好き……別にそっちが俺のことが嫌いでも良い。俺は好きだから」

「お嬢様だっこして欲しいならしてあげる……何、照れちゃったの？　
可愛い、照れたその顔も可愛いから大丈夫だよ」

「……だからずっと好きって言ってるじゃん。でも……嬉しい。
ようやく恋人になれた、いつでも二人で一緒にいられるんだよね？」