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>>11

ありがとうございます！！
さっそくですが、絡みませんか…？

一応絡み文投下しておきまうすっ




【エミリー】

（獣臭い……）

自分の腕を鼻に押し付けながらエミリーは思う。
ここはボスの部屋。ちょうど手が空いたので部屋の掃除でもしようと来たのだ。
慣れない狩りにでかけたのが昨夜。人狼になったのも随分久しぶりで部下たちの足を引っ張っていたのではないかと少々不安が残る戦いであった。
別に、ボスに狩りに行けと言われたわけではない。独断で狩りに着いていったのだ。叱られるだろうか。しかしボスを守るため、自分の臆病な性格を治したい。

「はぁ……」

机の上にある散らばった書類をかき集め日付順にまとめ直す。
やはり自分にはこちらの方が性に合っている、と内心苦笑する。
落ち込んだ気持ちを晴らそうと書類を腕に抱えたままボスの席の後ろにある窓を開けると、心地の良い風が舞い込んでくる。
エミリーの赤毛がさらりと舞う。
壁にかけてある時計を一瞥すると、そろそろボスがお帰りになられる時間だった。
気を引き締めるように口をつむんだ瞬間ひときわ大きな風がエミリーを襲った。

「っあ」

バサァと、手に持っていた書類を床に落してしまったエミリーは真っ青になりながら急いでかき集める。
自分の情けなさにつくづく嫌気がさす。
なぜこんな自分を秘書として隣に置いてくれるのだろうか。
本日何度目かもわからない溜息をついてエミリーは床に四つん這いになりながら書類を一枚一枚丁寧に重ねていった。