ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>16

【アルバ】

表情の変化がわかりやすく、だからこそ扱いやすいとアルバは改めてそう思う。マフィアならば感情を殺せとは言わない。しかしこれはわかり易過ぎるのではないだろうかと、そう思うもののとりあえずは良いかとその思考を止めれば、自分の手を取って立ち上がりコーヒーを淹れに行く後ろ姿を見つめる。

「ん、サンキュ」

机の上に置かれたコップを手に取り、軽くそうお礼を口にすれば口を付け。 初めの頃よりも格段に美味くなっただろうそれはアルバ好みの味で、「まぁまぁだな」とは言うものの、美味しいと感じた時でないと感想は言わないので満足のいく淹れ方だったのだろう。 ほんの少し和らいだ表情がその証拠である。そっと視線だけを相手に向ければ、座ればどうだと視線だけで伝えて。

「そんじゃエミリー、一先ずオレに言うことは？」