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Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.31 )
日時: 2018/12/18 20:27
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>30

(こちらこそよろしくお願いしますっ)


【ティアナ=カーレン/王都内にあるルシアンの自宅アパート前】

幾分か無愛想な相手の返答に、けれどティアナは気にした素振りもなく傾けていた首を元に戻す。平気だと言うのなら平気なのだろう。生憎とその返答の裏側を読み取る力はないし、さほど他人に興味があるわけでもないのだ。無理だと言ったなら助けようとしたのに、なんて何処か上から目線なことを考えつつもその場を立ち去ろうと足を一歩動かすも、背を向けるよりも先に問いかけられたため足をその場に止める。

「ご迷惑でなかったのなら、良かったです。しかし……気にならないか、ですか」

嬉しかったと付け加えられた言葉が本心かどうかなんて分からない。しかし少しだけ声音が柔らかくなったのは感じ取ったのか、何処と無く嬉しそうな雰囲気を醸し出せば相手の言葉を咀嚼してから首をまた傾げる。
髪について言及されることは少なくない。けれどその殆どは“汚いと思わないのか”とか“みっともないと思わないのか”何ていう責め立てるようなものばかりだったので、今しがたの問いかけ方は珍しいものだったのだ。だからこそ少し迷うように、困るように瞬きを二回して視線を髪へと向ける。思わず左手を動かそうとしたが無いのを思い出せば、視線を相手へと移してから表情を変えることなく口を開いて。

「全く気にならない訳では無いです。けれど面倒臭いですし、何よりティアに手入れなんて出来るわけありませんから」

ふわりと吹いた風に髪が靡くが、お世辞にもそれは綺麗だとは言えなかった。最後の言葉には自分自身へと嘲笑を浮かべる。もちろん表情が変わることは無く、声音も淡々としたものであった。