オリジナルなりきり掲示板
- Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.36 )
- 日時: 2018/12/24 19:44
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>35
【ティアナ=カーレン/王都内にあるルシアンの自宅アパート前】
バツが悪そうな顔をする相手を見て、気を遣わせてしまったのかもしれないとそう考える。相手の口が紡いだ褒め言葉は社交辞令と言うやつなのだろう。けれどティアナにとってはそれでも有難い言葉であることに変わりはなく、だからほんの少しだけ照れたように視線を逸らして空を見上げた。褒められるのは嬉しいことだ。胸がポカポカとして、ほんの少しくすぐったくて、けれどそれが心地よい。人間というのは不思議なものだと空を見つめつつもそう思う。
いや、それはともかく相手の口が紡ぐ後半の言葉が些か気になった。そんな顔、とはどんな顔なのだろうか。彼自身“表情は全然変わってないな”と言っているのだからやはり表情筋は全く持ってうごいてないらしいが、それでも彼から見た自分は何かしらの変化があるということだろう。でなければそんな言葉出てきやしないのだから。
「そんな事を言われたのは随分と久しぶりです。あと、これが通常なのでお気になさらず。自己否定も何も事実であることに違いありませんから」
空へ向けていた視線を相手へと戻し、そう答えればほんの少し迷ったように視線を伏せる。名前を教えるのは構わないが自分が話し相手なんかで良いのだろうか。別段面白い話ができる訳でもないが、そう思うもそれが相手の望みならば良いのだろうと、数秒の思案の後そう結論づければ伏せていた視線を上げてじっと相手を見つめ。
「ティアナです、お好きにお呼びください……ルシアンさん?」
なんと呼ぼうか、そう迷った後無難な呼び方で相手の名前を紡ぐ。誰かの名前を呼ぶのは友人以外久しぶりだから少しだけ緊張した。「ティアで良いのであれば、もちろん」とそう答えれば、内心では微小を浮かべつつもゆるりと目を細めて。
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク