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矢継ぎ早に説明して、立ち去ろうとする兎さんに、追いすがろうと手を伸ばすーーが、その手が届くことは無く、あっという間に、姿が見えなくなった兎さんを呆然と見送ってから、その言葉を思い出す。

「確か、イカレ茶会に行ったらいいって言っていたっけ」

看板があると言っていたし、少し歩いてみよう。

「1人は心細いけど……」

呟きながらも、数分歩いた先に目当ての看板を見つけて、言われた通り、真っ直ぐ進んでいく。

すると暫くして、紅茶のいい香りが漂ってきて、開けた場所に辿り着いた。