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- Re: 太陽が死んだ ( No.19 )
- 日時: 2019/03/05 22:17
- 名前: 百千 (ID: R8yf5QwW)
>>16
ユウヒの優しい笑みに安心したのかホッとしたナターシャは無意識に強張っていた表情を緩めて彼によって描かれていくデザインをまじまじと見つめる。
(支離滅裂だった私の考えがユウヒさんのおかげでまともに見ててきた。)
そんな事を思いながら、彼女はまた思考を巡らせた。もっと役に立てそうな考えを言う事が出来たら自分なりに少しでも彼に協力出来そうだからだ。
そして何よりもユウヒがナターシャの考えを笑わず真剣に聞いてくれた事が彼女にとって何よりも嬉しく感じたのもある。
「……ん?なぁに、ユウヒさん。私の顔に何か付いてる?」
ふと、彼の手が止まり自分に視線が行っていることに気が付いたナターシャはこてんと首を傾げながら小さく微笑んだ。
その後に発せられたユウヒの言葉に彼女の心がほんのりと温かい何かが広がっていくのを感じた。嗚呼、なんて優しい人だろう。と感謝の気持ちが溢れるような、そんな気持ちだった。
「ありがとう、ユウヒさん。」
満面の笑みをうかべつつ彼女はしっかりと彼に感謝の言葉を述べた。
もっと何か喋ろうと思っていたようだが、胸が一杯でそれ以外喋れそうになかった。
「やっぱり、色は薄い、というか淡い感じがいいわ。柔らかいような、優しいような。どこかの本で始まりの春って単語を見かけたこともあるし……明るくて彩度が高めの色が素敵。」
ひと呼吸をおいてから彼女はユウヒの隣に座りしっかりと目を見ながら考えを口に出し始めた。
色の話からナターシャは生地の触り加減のイメージに続き、小物まで些細に至るまで思い付く限りを言葉にしているような、そんな一生懸命な話し方だった。
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