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Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.24 )
日時: 2019/03/07 23:46
名前: 百千 (ID: R8yf5QwW)

>>21

「そう?……あ、そうだ。ずっと外にいたんだし体冷えてない?じゃがいものポタージュが水筒に入ってるの。外に出てあんまり経ってないしまだ温かい筈なんだけど。」

 ナターシャは鞄の中からスープが入った水筒――といっても実質はコップが2つ付いた魔法瓶のようなもの――を取り出し、自身の顔の近くでユウヒに見せてみる。
 照れ隠しに微笑むユウヒを見て少しだけこれ以上その話を広げて困らせてはいけないな、と彼女なりに考えた行動だが些か強引になってしまっている事には気が付いていなかった。
 正直、ナターシャの方がユウヒの顔をずっと見ていたのだ。そこを言われてしまうと、言い訳めいたことしか話せないからナターシャとしてもこの話は広げるのを避けたかった。出来れば自分の行動がユウヒを不快に思われていませんように、とこっそりと祈ることも忘れずに。
 そしてコップを水筒から取り外してユウヒが返答する前にスープをコップに注ぎ始めた。そして、ついまたユウヒを見てしまった。だが、ユウヒがナターシャを見る眼を見るとすぐに、ユウヒから目線を逸した。ほんの微かにナターシャの瞳が震えた。

「はい、スープ。火傷はしないと思うけれど一気飲みはしないでね?」

 貴方の中じゃ私は子ども、なのね。なんて子どもみたいな事は言えないから、ナターシャは素早く笑みを作りユウヒにコップを手渡した。切り替えが上手く出来ずに寂しさは含まれたままだったが。

 そして花の柄として様々なものをユウヒに見せてもらい想像してみるがどれもナターシャの中でピンと来なかった。どれもきっと花柄のシャツとなると素晴らしい物になるはずなのに春らしいか、と問われればうんと言いづらかった。

「淡い……前、ふっるーい写真なんだけど木の花の一種でそれっぽいの見たことある気がする。」 

 そんな中、諦めずにスケッチブックの中をじっと見て考えていると断片的に何かが頭を過ぎった。無意識のうちにぽろりと言葉を落としたナターシャは今話している内容にぴったりな花のような気がしたため、手をこめかみにあてて必死に思い出そうとし始めた。