オリジナルなりきり掲示板

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.40 )
日時: 2019/03/15 23:36
名前: 榎@ENOKI (ID: 3edphfcO)

>>38

ナーシャが、謝罪の言葉を口にして頭を下げる。今日こうしているだけでも、ナーシャの生真面目さと快活さがわかる……。もう少しリラックスしてくれたらいいなあ、とは思うけど多分俺の一挙一動をちゃんと見てくれている証なんだろう。
そう考えると真摯に向き合ってくれて、頭を下げる実直さは、今までにないこそばゆさと嬉しさがあった。でもリラックスしてほしいなあ……と堂々巡りする思考を振り払うように、ナーシャの肩を持とうとして、俺の大きすぎる掌とナーシャの小さい肩を見比べて、手を戻す。代わりに慰めの言葉を口にした。

「ううん、気にしないで。誰だって行き詰まることあるし、そういう時は散歩したり、寝て起きてご飯食べたらなんとかなるよ」

ほぼ自分がしていることを例に出した。他の人の……特に同じ職場で働く人たちの気分転換は様々だし、たまに突飛すぎてわけがわからないことあるから言わない方がいいと思う。野生動物の干物作って食べるとか、2階の窓から飛び降りて1日帰ってこなかった時はちょっとした騒動になったし……。

「でも、そうだなぁ……俺たち、春や桜のことあまり知らないから、色んな資料を見たほうがいいかもしんないね。会議で出すときに参考資料で使えたりする……かも?うーん、予定は未定になっちゃうけど。ナーシャが春や桜のことで、いいなーって思ったのがあったら教えてくれると助かる……どう、かな?」

といって、体を縮こめながら両手を合わし、お願いのポーズをしてみる。巨体だから見栄えは悪いかもしれないけど上から一方的に見下ろすよりかまし、だと思いたい。



笑顔で固まるナーシャをみて、おやと不審に思い、だまって様子を伺った。ナーシャは最後まで俺の方を見なかった。
ナーシャの言う通り地方部に来たのは子供のころだし、それから都市部に帰省したとかそういった話は噂でも聞いた覚えはない。だから記憶があやふやでもしょうがない。
でも、今日ここで言葉を交わしただけでも、ナーシャは自分に非があればちゃんと謝る人だという印象を持った。なのに、都市部について話すときの歯切れの悪さというか、よそよそしさはたしかにあって、自身の記憶力について言及するときもその名残がある。明らかに、都市部について触れたくなさそうだった。何があったのか分からないけど、俺は……どうしたらいいんだろうか。

「しょうがないよ。だってナーシャ、ここに来たの結構前だもんね、そりゃ忘れることもあるよ。今は仕事に精出してて忙しそうだし……聞いた話なんだけど、いろんなところで働いてるんでしょ?めちゃくちゃすごいよ。それに、なんというか、こことは真反対な感じがするね、都市部って……。うーん、聞いておいてなんだけど、うちは基本地方部をターゲットにしてるから、今は都市部のことは置いておくかな」

腕を組み、しどろもどろになりながら喋る。何も分からないまま事情を聞くより、俺がはっきりと言えそうなことを言えばいいと思った。そのせいでまとまりのない内容になったけど、少しでも気が逸れてくれるなら構わない。