オリジナルなりきり掲示板
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.67 )
- 日時: 2019/06/08 00:16
- 名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)
(/文章の巧拙なんて関係ないですよ…!お互いに楽しめるのなら、それだけで十分なんですよ……!!!!
喫茶店パートはナーシャちゃんに任しといたほうがいいかな……?って優柔不断にしてたので心配かけて申し訳ないです(・ω・`)
やりたいようにやっていただければ、持ち前の粘着力(粘着力???)でべちべち拾って楽しむんで自由にやってください!!!
>>66
先導をナーシャに任せて、彼女を追いこさないようにゆったりと歩きながら周囲の光景に視線を飛ばす。都市部でも、裏路地に入ればこんな雰囲気の場所に出逢うかもしれない。けど、宵闇に街灯の明かり、都市部と異なる人の騒めき、なにより地方部で出会った人と一緒にお茶を飲む――なんて機会は、そうそう巡り合わない要素だ。代替のない貴重な体験になるだろう。そう思うと、単なる明かりも星の瞬きのように輝いて見える。単なる窓ガラスも、その向こうでは人がいれば物語を紡ぐステンドグラスのようだった。
ナーシャに続いて角を曲がり、大通りとは違った通りに出る。
雰囲気に人知れずほうっと感嘆のため息を吐く。見飽きない街並みは目に真新しくうつった。地方部に住めば、散歩が日課になるに違いない。いや、若いうちから歩き回れば飽きるかもしれない……。入学当初は毎日が新鮮だった大学キャンパスを思い出し、今の味気なさと居心地の良さを反芻すれば、飽きたら飽きたでどう見えるのか気になってきた。
目的の場所についたようで、ここだと指示されたのはレンガ造りの小さな建物だった。窓がステンドグラス調という装飾が施されていたので、思わず目をぱちくりと瞬かせる。発想が似通っているのかどうかはわからないけど、ドンピシャに合うと喜びと驚きがあった。
ナーシャが扉を押して店に入るので、続いて入ろうとすればオレンジ色の照明の下で落ち着いた雰囲気をみせる店の内装に目を奪われる。……この手の内装なら都市部に探せばある間違いなくある。だけど、この店の雰囲気は、地方部の街並みから地続きにあってこそのものだ。一目見て安心する心地をおぼえるなんて、初めてだ。
店から漂ってくるコーヒーの深い香りに頬を上げて、目を細める。作業のお供にコーヒーはよく飲むけど、上品な香りを味わいながら考え事ができたら、と想像して思わず笑む。
きっと、これ以上ない贅沢にちがいない。
(明日、電車までに時間あったらここに来よう)
喫茶店の雰囲気を満喫していると――ナーシャに声を掛けられ、店に一歩も入っていないのに気づいた。うわまじか。
扉を開けて待つナーシャに「ありがとうございます」と軽く会釈して、店内に入る。
座りたい席を聞かれて、僕も店内の席を確認する。
「えっと、それでしたら……窓際の席でいいですか?ナーシャがよければ……」
窓際の席が空いているならぜひ座りたいと思った。この店でコーヒーを飲むひとときを、短い間でもこの店のステンドグラスを彩れるのなら。
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