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【>>19-24】

「人を見かけたら寄り添ってあげること、もちろんでしょ？少なくとも、いつぞやの盛りのついた猿よりは……。」

ここの人達は安心していられる。配慮しなくてもいいから、本音で話し合えるのだ。私は紅茶を入れ終わって、椅子に座り、笑顔で話しかける。

「クッキーといえば米国、英国で現在の形ができた食文化から派生したお菓子で、食感にもサクサクしたものや、ふわふわしたものがあるの。基本的に外国ではビスケットと言われることが多いけど、クッキーとビスケットの違いが曖昧な理由がここにあるってことね。元々は7世紀頃にできたものだけど、今の形になったのは18世紀と、意外と新しいの。」

話し終わったところで、無表情な表情に戻ってロシアンルーレットの趣旨を説明することにした。

「さぁて……ロシアンルーレットの時間だわ。」

環「ろ、しあん……るーれっと、って」
楽しくお茶を飲むはずがどうしてそんな恐怖のゲームを、と環は顔をムッと顰めた。
甘いお菓子が台無しだと。
実は甘党の環には耐えがたいものだった。
けれど、それを言う事もなく心の中に留めておくのはいつもの事だった。
掃除当番じゃなくても頼まれたら掃除をする。
文句は言わない主義だった。
環「……」

−−−メリー−−−

詳しいエイドさんの説明に「は〜」となっていたが、ロシアンルーレットと言われ
びんっと全身の毛が逆立つ。
運はべつに悪くないのだが、やっぱりそういう運試しは緊張してしまう。
とはいえ命をかけているわけじゃないし、みんなとの遊びの延長ならきっと、大丈夫…だよね？
でも環さんも微妙な顔をしているし、エイドさんがやけにノリノリだ。
いきなり影さんに当たって、トラウマにならないだろうか。
いっその事わたしが当たった方が平和なのでは…
メリー「えっと…本当に入ってるのは1つだけですよね…？」

エイド、メリーの説明でなんとなくのクッキーはわかった。
楽しみにしているとエイドがロシアンルーレットの説明をし始めた。
腐った卵、、一体どんなのだろうか。腐ったとあるので美味しくはないだろう。
メリー、環はあからさまに嫌そうな顔をする。そんなにまずいのだろうか。
今日はあんなことがあったのだきっと運は悪いだろう。
どうしようか、、、
影「ちゃんと変な味以外のクッキーは用意してあるんだろうな。」
腐った卵クッキーを食べておしまいなんて嫌だ。
甘党としてしっかりしたクッキーも食べたい。