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【>>33、シエルサイド】

電話が終わったので、僕はまた仕事に戻ることにした。そのあと、すぐ着物を着た女性が『霜月』に来ておどおどしていたが、いつも通りの優しい口調で話しかけてみる。

シエル「……いらっしゃい。ここは初めてかい？確かに、君が驚くのも無理はないよ……ここは色々な世界と世界を繋いでいる喫茶店だからね。僕が初めて来た時と同じ表情をしてるからよくわかる。……とりあえず、何か注文があればどうぞ。」

どうやら彼女の世界では廃墟と繋がっているらしい。僕の世界では路地裏の看板のない店だったが、小さなボードがあるから分かったのだ。それでも、喫茶店とは書いてなかったから直感だったけど。

ニコラ「あ、店長！お久しぶりだね～♪」

仕事をこなしている間に、ニコラも『霜月』にやって来たみたいだ。二人揃ってこの店に集まることは多分初めてだ。

>>26ー34

返された言葉に緩く微笑みながら、自分に用意してくれた食事のことを思いだし、急いで厨房に向かう。
そこにあった料理は、少し冷めてしまったけれど、なんだかいつも以上に美味しかった。

「…ふぅ、ごちそうさま。あ、お客さん来たのか。早く準備しよ。」

空になった容器を積み重ね、流し台へと持っていく。

「店長。僕、皿洗うから。」

>>35

二口目のコーヒーを含んだ時だった。

「ここは色々な世界と世界を繋いでいる喫茶店だからね。」

銀髪の店員が言った言葉に驚愕した。‥‥まるで顎が外れたように口が閉じない。
でも確かに聞こえた。


「何だとッッッ!?」


しばらくたった後に大きな声が出てしまった。
‥‥何と言う事だ。この店が様々な世界の中継地と言う事か?もしくは店ごと転移している、とでも言うのか?!

「だが‥確かに辻褄が合うな。ここの定員の服装はロズポンド王国(異世界の国)の物ではないって‥」

だが、あのこじんまりとしたドアの先は一体‥‥。　　その時、ある考えが浮かんだ。

＜‥‥‥日本にも繋がっているんじゃないか‥。＞

あの日本に、あの東京に戻れるかもしれない。俺が生きた本当の世界に‥‥