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「わかった、じゃ待ってるからな。」
オレはくるりと光と花恋から背を向け、歩き出した。

宿の入り口に着いて、外に出ようかとも思うがやはり中でまとう、と思う。ドアを開け閉めするのはきっとうるさい。
花恋と光がくるまで暇なので、魔力感知を使ってみる。
ゆっくりと魔力の波が広がり、いる者たちを探知して行く。
笹兄妹は・・・ダメだな、オレのレベルじゃ見つからない。花恋とか光はまだかな、と思っていると、昼間出た近距離戦闘についての話を思い出した。結局オレは結論を出せなかったのだが、でもまあいいか、と思う。また今度、武器屋に行ってゆっくり考えればいい。
先輩は生きてる。オレは見つけて先輩に会う。先輩を、取り戻す。
その思いを、オレは暗闇の中で新たにしたのだった。