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【>>61-62】

「ええと……私の名前は、姫宮美波です……。」

あまり大人数じゃないからいいけど、正直とっても恥ずかしい。裁縫で頭を縫い直すまでは素顔のままで行こう。

「花恋さん、言葉が信じられないのなら、ゆっくり見直せばいい……今はまだ分からなくてもそれでいいと思うの。だから、自身を忘れないで……。」

『禁術』の代償は激しい。私は血の魔法を使ってから二面性を持つことになった。制御できるならまだいいが、暴走すると自己を失ってしまうのだ。

私も、なったことがあるから。もう制御はできるようになったけどね。

「少なくても1人……それが誰なのかは知らないけど、信じられる相手がいるならそれは幸せだよ。」