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Re: existential war______【戦闘、募集中!】 ( No.108 )
日時: 2020/04/15 22:10
名前: ナタリ (ID: SG60l.ki)

【綾音ニコラ@MRKさん>>また来た時にマイクへの返事とか書いておいてください!】


「あっ、狐さ……っ!?」
「皇成!」

自分の腕から飛び出した狐を慌てて掴もうとした瞬間、皇成もその気配に気が付いた。
先に気が付いていたマイクがホウセキネコから離れ皇成の元へとやってくる。その姿は愛らしい少女としてはなく、彼のたった一人の主として威厳あり、すぐにマイマイではなくマイクであると分かる。

「こ、これは?」
不死者之王ノーライフキング
「な、なんだって!?」

皇成は冒険家時代に噂で聞いた事がある。半端でないほどに強く、多くの冒険家仲間たちをあの世へ葬ってきた魔物だ。

「どうして、そんなやつが」
「知らん。しかし彼奴はどうやら私たちが止まる宿へと向かっておるようだ」
「そんな!」

皇成が宿を取りに行った時点ですでに多くの人たちがいた。この時間だとほとんどの人が眠りについている事だろう。それに、先の狐も宿のある方向へ走っていった。このままじゃ―――
慌てて向かおうとする足を、皇成の理性が引き留める。自分はマイクに雇われている、実質彼のモノだ。勝手な行動をとるわけにはいかない。それに、それに、中途半端な自分に一体何が―――

「皇成」
「!」

そんな自己嫌悪に陥る皇成の思考を救ったのはマイクだった。冷ややかな氷のような瞳を皇成に向けている。いつだってこの視線にはひやりと来るものがあるが、皇成はこの視線には欠片の暖かさが混じっている事に気付く。

「行くぞ」
「っ、Yes, my lord!」

マイクの体を抱き上げ、ひたすらに走る。皇成が走る間、マイクは歌う。
味方には力を譲渡ギフトする愛の歌を。敵には弱体化させる憎しみの歌を。
そしてその歌は彼らから遠く離れた場所にも届き―――


【スタートダッシュ遅れたのでサポートを!魔物は弱体化し、味方は強化しています!どれくらいされるかの度合いはお好きにきめちゃってください!でも属性的にデバフの方が強そう!】