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>>96

マイクside

待ち合わせか。相手は―――と気にはなるが、そこはまあ。同業者としても控えておいたほうが良いだろう。プライベートは大事だ。踏み入りすぎないように。

「ねーねー、ホウセキネコちゃん！ この後予定なかったらマイマイたちの宿一緒に来ない？ ほらこんな時間だし、女の子がこんな所でっていうのも危ないしさー！」

名案だ、とでもいうように明るく音子の腕に自分の腕を絡みつけるマイク。見た目は美少女同士の戯れだが、その実一人は男だ。訴えられてもしかるべきだが、マイクはそんなこと知ったこっちゃねぇとばかりに、にぱっと音子に笑いかけ


【蝶霞さん>>申し訳ないです！
　蒼星さん>>そろそろ次の場面に行きますか？宿に戻って次の日を迎えるか、それか今すぐに魔物が出て戦闘になるとか？ストーリー進行はお任せいたします！】

【>>97
キャラ追加了解しました！
>>98
すいません！今後出にくいような場面になるのは、なるべくならないよう気を付けます！
>>99
任されました！】


なにやらマイクとホウセキネコと呼ばれた自分が話しており、私はそれを眺めてた。『アレ』の反応がするまでは。

リコリス「！？(マモノの気配っ！しかも大きいですし、方向は宿のある方じゃないですか！)」

リコリス「ｷﾞｭ！」

私は皇成の腕から飛び出しては、宿のある方向へ走り出す。


暫く走り、後ろから見られてない程離れたら、狐の姿じゃ動きにくいからと元の人間の姿に戻り、走り続ける。



(光side)

光「花恋、起きて！」

花恋「光？どうしたの......って、強いマモノの気配！？」

私は強いマモノの気配で飛び起きると花恋も起こす。この気配、一度だけ感じた事がある。確か『不死者之王ノーライフキング』。マモノの中で上位に当たり、アンデットの中では最上位。当然マモノである以上理性は無いのだが、半端なく強い。

光「まだ姿は見えないけど、相手は『不死者之王ノーライフキング』の可能性が高い！蝶霞達や蜜も起こして、とりあえず宿の人を避難させる！」

花恋「っ！？なんでそんな化物がここにいるの！？」

花恋は驚きながらも颯爽と着替えて、一般人の避難をさせる。私も着替えて蝶霞達の部屋の前に行き、扉をノックする。

光「二人とも起きて！強いマモノがこっちに近づいてる！」

(！？)
突然背筋に悪寒が走る。
狐リコリスが走り出したところ、
宿に魔物が近づいているのだろう。
……だが、問題はそれじゃない。
この、お前は誰だと言われている感覚。
まるで敵を見るような、鋭い殺気。
……不死者之王ノーライフキング。
駆け出しの頃、姿を見たことがある。
極めて堅く、
極めて早く、
極めて強い、死霊の王。

倒せる気がしない。
だけど、倒さなくてはいけない。

「…行くよっ！」
残ってくれた死霊と共に、宿へ走った。

蝶霞side
悪寒がする…肌にまとわりつく冷たさ…狂気の塊みたい…
蝶霞「起きて！蘭嵐からん！」
蘭嵐「…んぁ？」
蝶霞「外行け！早く！」
蘭嵐「ハァ！？」

花恋「宿の人の避難終わったよ！」

光「花恋、ありがとう！」

宿の人の避難を終えた花恋は私の所に戻ってくる。

花恋「魔力探知に入った！マモノの数はデカいのが1体に小さいのが10体くらい。今のスピードを見ると遅くて5分以内にここに到着するみたい！」

光「小さいのは骨兵スケルトン？ともかく、外に出よう。蝶霞達もここまで気配が大きくなれば気づく筈！」

蝶霞side



蝶霞「…」
走って来た…
蘭嵐「はぁ…はぁ…なるほどこういうこと。」
蝶霞「わかるでしょ。」
蘭嵐「皆と合流したし…倒す？」
蝶霞「……判断は皆に任す。」
蘭嵐「全くもう。」

「土に潜れ！」

死霊に指示を出し、前にいた蝶霞に

「鎖しばれ！」

鎖で自身を引っ張り、反動で前に着地する。
ゴメンね、と心の中で謝ってそのまま走る。
＿＿＿宿へ！

名前変えました。
トリップつけただけ。

【あたいもだぜ。】
蝶霞「えっえっえっ！？」
蘭嵐「おぉっ！？」

【綾音ニコラ@MRKさん>>また来た時にマイクへの返事とか書いておいてください！】


「あっ、狐さ……っ！？」
「皇成！」

自分の腕から飛び出した狐を慌てて掴もうとした瞬間、皇成もその気配に気が付いた。
先に気が付いていたマイクがホウセキネコから離れ皇成の元へとやってくる。その姿は愛らしい少女としてはなく、彼のたった一人の主として威厳あり、すぐにマイマイではなくマイクであると分かる。

「こ、これは？」
「不死者之王ノーライフキング」
「な、なんだって！？」

皇成は冒険家時代に噂で聞いた事がある。半端でないほどに強く、多くの冒険家仲間たちをあの世へ葬ってきた魔物だ。

「どうして、そんなやつが」
「知らん。しかし彼奴はどうやら私たちが止まる宿へと向かっておるようだ」
「そんな！」

皇成が宿を取りに行った時点ですでに多くの人たちがいた。この時間だとほとんどの人が眠りについている事だろう。それに、先の狐も宿のある方向へ走っていった。このままじゃ―――
慌てて向かおうとする足を、皇成の理性が引き留める。自分は彼マイクに雇われている、実質彼のモノだ。勝手な行動をとるわけにはいかない。それに、それに、中途半端な自分に一体何が―――

「皇成」
「！」

そんな自己嫌悪に陥る皇成の思考を救ったのはマイクだった。冷ややかな氷のような瞳を皇成に向けている。いつだってこの視線にはひやりと来るものがあるが、皇成はこの視線には欠片の暖かさが混じっている事に気付く。

「行くぞ」
「っ、Yes, my lord！」

マイクの体を抱き上げ、ひたすらに走る。皇成が走る間、マイクは歌う。
味方には力を譲渡ギフトする愛の歌を。敵には弱体化させる憎しみの歌を。
そしてその歌は彼らから遠く離れた場所にも届き―――


【スタートダッシュ遅れたのでサポートを！魔物は弱体化し、味方は強化しています！どれくらいされるかの度合いはお好きにきめちゃってください！でも属性的にデバフの方が強そう！】

>>107
それトリップつけれてないで。

>>108
『ありがとうございます！』

宿が見えた。
外に出ている光たち。
そして不死者之王の背中が見える。
＿＿＿先手必勝。

「lie or dai?」

生きるか死ぬか。答えさせる気はない。

「飛び出せ！」

死霊に指示を与える。

「暗黒盾ブラックウィング！」

風と闇の属性混合魔法。
微かなダメージなら守ってくれる。
僕の攻撃は弱いが…
我慢比べなら得意な方だ。

(リコリスside)

リコリス(これは強化魔法？歌が魔法になるなんて......それに、魔法使用者はかなり遠くにいますね)

そう考えながら走ってると、光達の姿を見つける。すでにマモノは宿のすぐそばに居た。

花恋&光「リコリス！」

リコリス「遅れてごめんなさい！私はサポートに回るので二人は攻撃をお願いします！
無属性魔法『玉藻の呪い』！」

私は後方へ走っては、初手から切り札並みの魔法を発動させる。
由来となった玉藻は死しても呪いを放ち人々を苦しめて来た。この魔法はそれがモチーフとなったデバフ魔法。この魔法を受けた死者之王や骨兵は動きが鈍くなるほか、筋力魔力防御力、諸々弱体化する。

【>>99-、音子サイド】

音子「マイマイさん、もっちろん！」

ボクも笑顔を返してみる。ココちゃんもこくり、と頷いて挨拶をしようとした時に不気味な気配を感じた。

ココ「…………説明したいところだけど、挨拶は戦闘が終わってからね！『作戦ストラテジー:援助要請リクエストフォーサポート』！」

そしてボク達は一緒にアイドルの時の掛け声をかける。
『ホウセキネコです、ポコでーす！破壊歌手ラグナロクアイドルグループのNeko☆pokoだよ！』

【いや名前変えたって言う？ww】

>>蝶霞さん
それだとトリップつけれてませんよ
トリップは
名前#数字やアルファベット でつけれます。#は半角。

【皆さんのバトルシーンかっこいい…】

「ついたっ」

皇成の視線の先には自分よりも年下の少年少女が戦っていた。

「皇成、行け！」

皇成の腕から飛び降りたマイクが命令を出す。皇成がレイピアを構え走り出すと同時にマイクは先ほどの簡易的な物とは違う、闇の魔力を存分に混ぜた攻撃うたを歌う。

「～♪」

皇成はまず自分の力量を考えて、ボスより先に周囲にいる魔物―――おそらく骨兵スケルトンから倒すことにした。

「氷グラキエース」

まず水属性の応用魔法、氷呪文をレイピアにまとわせる。そしてそれを魔物に向けて攻撃―――すると、レイピアが触れた場所から凍って行き、最後には砕け散った。マイクの歌の効果に加え、他にいる少年少女たちの技でも聞いたのだろう。想像していたよりももろい。

「（この調子なら！）」

そう思考し少し油断してしまった皇成。

カシャ……。
「！ まず……っ」

不気味な物音に気付き振り返ると、別の骨兵スケルトンが皇成に向けて剣を振り下ろして


【センスないから必殺技が作れません…(´・ω・｀)
　今までトリップ？の存在を知らなかったので時折聞こえるのになんだそりゃでしたがようやく謎が解けました！】

光「『orage(暴風オラージュ)』！ 大丈夫ですか！？」

皇成へ剣を振り下ろす骨兵スケルトンに、光ちゃんは魔法を放ち、骨兵スケルトンは吹き飛ばされる。

花恋「『花心 天竺葵ゼラニウム』！ せぇぇぇい！」

花恋ちゃんは魔法の花を剣と自身の腕に纏わせると、他のスケルトン(スケルトン)3体を一気に凪ぎ払う。

【技名センスほしいでずぅ】

「っ、すまない！」

情けない。本当に。自分より一回り小さいだろう少女に庇われてしまった。こんな中途半端な自分が嫌いだ―――しかし今はこんな自己嫌悪に陥っている暇なんてない！
周囲を見渡し、今いる魔物の数を確認する。

「すごいな……本当に！」

先ほど一人の少女が三体も一気に倒していた。自分が倒したのは一体と別の子が倒した一体。計五体。小物はもう半分は倒した。他にも倒されているかもしれないがよく見えないからわからない。ボスはどうしている。わからない、夜目が効かない事をここまで悔しく思ったことはない！
すぐ近くまで寄ってきていた骨兵スケルトンを倒す。六体目、あと四！

「っすまないが、誰か！ 不死者之王ノーライフキングがどこにいるか、分かる人はいないか！？」

【>>116、ココサイド】

ココ「樹の力で……。すぐ近くにいるみたいだね！『捜索サーチ』！」

樹を操る初歩的な能力で、不死者之王ノーライフキングの位置を特定する。

音子「行っくよー♪『薙歌なぎはらいのせんりつ・滅デストラクション』！あれ？骨なのにカルシウム不足かな？」

音子ちゃんはこれでも真面目な戦いをしている。私は最前線で単独で戦うことは無い。仕事の影響で裏方が得意になったからだ。

『皆さんがネーミングセンスないなら僕はどうなるんですかぁ…。』

(仲間か！猫の獣人以外王の位置を分かって居ない…！)

「炎竜巻エンリュウマ　膨フクラミ！！」

ド派手な竜巻を起こして不死者之王の位置を知らせると共に攻撃をする。

「暗黒刃ブラックウィング　双ブーメラン！」

不死者之王の腕に傷をつけていく。

光「お気になさらず！」

光ちゃんは皇成にそう言うと、蜜さんが起こした竜巻の方えと走る。

リコリス(王の場所を特定できたとはいえ......暗いし地形も平坦だとはいえないですし......)

リコリス「『光リュミエール』！」

私は辺り一面を魔法で明るくさせる。これで視界が広くなり動きやすくなる筈だ。それに、アンデットは光に弱いので動きが鈍るだろう。

【トリップ？って何だーーー！そして皆さんにセンス無いなら私ゴミ以下じゃないですかー！？】

蝶霞「えーと。」
蘭嵐「んーと。」
蝶霞「…『精霊魔法　蝶ノ舞乱』」
蘭嵐「『花魔法　剣技　黒百合之花弁クロユリノはなびら』」
蝶霞「やって良かった？」
蘭嵐「うん…」
蝶霞「『精霊魔法　蝶闇舞乱』」
蘭嵐「骨兵スケルトンはいけそう。」
蝶霞「ね。ね。」
蘭嵐「んぁ？」
蝶霞「精霊達が不死之王の居場所を見つけてくれたの。行こう？」
蘭嵐「おお。行こう！」

【ALL>>私事で大変申し訳ないのですが、学校の遠隔授業の準備を早急に進めなければならなくなったことや、家族の会社からコロナ感染者が出たことで、一応家族が感染している可能性は低いものの家庭内がピリピリしている事の精神的疲れから、今後のなりきりを辞退させて頂きたいと思っています。
そのまま勉強に追われ来られなくなる可能性の方が高いので、席を空けておいてほしい等は言えません。マイクと皇成のことはもしよければNPC的な役割で使って頂ければなと思います。本当にすみません……。
最後に皆さん手洗いうがいはしっかりと！その際顔も洗ったほうが良いそうです！】

【参加してみたいです！かなり出遅れた感ヤベェ

名前:焔ほむら 櫛鳴くしな
性別/年齢:女/12歳
種族:幻獣
モチーフは朱雀。
性格:優しくない。ツンデレではない。目の前に人が倒れていたら助けるぐらいのことはするが本質的にどうでもいいと思っている。理由は後述

容姿:小さい。色んな意味で。
髪色は横髪部分に赤のメッシュが入った黒。
目の色はオレンジ。
メイド服の上から胸当てのみ着用。メイド服の下にはホットパンツ履いてる。ちなみにメイド服は膝下までのワンピースタイプ。ブーツは鉄製の鋲が打たれている。

職業/魔法属性:魔法剣士ナイトマジシャン/炎・無・氷（水からの派生 既出だったら変えるので教えて下さい）

備考:かつては主がいた。己の存在意義をそこでしか見出せなかったため、他の人の命などどうだって良いと思っている節がある。
メイド服はその時のもの。(カイル・バレンタインって人。男。)櫛鳴は発音しずらいと言われ、ずっとシーナと呼ばれていた。
殺された主の敵討ちをしたのち、各地を彷徨っている。その時についた二つ名は『主之刃ヴァーミリオンズエッジ』
ちなみに幻獣としての姿になると翼が生える。翼は燃えてる。飛べる。鳥にはならない。天使の紅いバージョンのような感じ。
剣はショートソードを使用しそれに炎を纏わせて戦う。本気になると翼も使って三次元の戦いをする。

【よろしいでしょうか？】

>>122
そうですか......大変残念ですが了解いたしました。ナタリさん、どうか体調に気をつけてお元気で！一緒になりきりできた間楽しかったです！



>>123
心さん参加ありがとうございます！
キャラシも確認しました！

>>122
そうですか…悲しいですがお元気で！
>>123
いぇい増えたぜげっへっへ。((殴

\本編ﾀﾞﾖ/
蘭嵐「で、何処にいるんだ？」
蝶霞「すぐそこ…の筈。」
蘭嵐「ほおほお…『剣技　永久之斬撃』！」
蝶霞「精霊よ　我が問いに答えよ…『精霊之予言』…あっち！」
蘭嵐「疲れるわ～」

(光side)

光「roséeobscurité(闇之雫ロゼオプスキュリテ)」

リコリスの魔法によって周りが明るくなり、死者之王ノーライフキングの姿を捉えるや否や、近くの木に登っては上から魔法を放つ。発生した黒い雫......と、いうより量が多い故に雨に近いそれは、敵に当たるなり小さな闇の渦を起こす。これで、じわじわ体力が削れるだろう。

光(骨兵スケルトンは後4体。こっちもはやいとこ片付けたいな)

【では私も参加するぞ！急に入ってきます】

少女はぼんやりと闇の奥を透かし見る。どうやら戦闘しているらしい。
「なに・・・？私は・・・」
魔法の光が踊っている。櫛鳴はその光に吸い寄せられるように走り出し、そしてそこで見た。
「死者之王ノーライフキング・・・」
誰かの魔法によるものなのだろう、周囲は人工的な明るさに包まれている。その時、女性の声が響いた。
「roséeobscurité（闇之雫ロゼオプスキュリテ）」
誰だろう。知らない。
助けるべき？わからない。
きっと強い。なら大丈夫じゃない？ 強くとも死ぬよ。
例はあるの？カイル様みたいに。
カイル様みたいに大切？違う。
ー〝人を助けるのに、理由はいらないぜ？〟
ありふれた言葉。だがーー
目の前で困ったひとがいたら、助けてあげるべき。そうか、簡単なことだ・・・
走り出した少女は、女性が発動した魔法を妨害しないような魔法を選び、剣を抜く。
「本気にならないと、殺せない・・・」
彼女のメイド服は背中の部分に穴が二つ空いている。そこから紅い羽が、のびる。髪が、紅と橙に変わる。瞳は、まるで燃えているかのような紅へと、変化する。
そして少女は、飛んだ。夜空へ。
まるで鳥のように。そして呟く。
「唐紅之刃とうこうのは」
紅い炎の刃は、翼による機動で敵の体を次々と傷つけていく。

【これからよろしくお願いします！】

蜜は今非常に焦っていた。
昼間にしっかり活動しているのにも関わらず、夜は墓場に行き魔法練習。
さらに深夜の魔物討伐が重なってまだ少年の体は悲鳴をあげていた。
その上只でさえ体に負担が掛かる属性混合魔法を連続で使ったので精神面でももう限界だった。
…結果、この戦いのまっ最中に気絶してしまった。

『これから蜜は戦いに参加できないので死霊たちを動かしますねー！』

蝶霞「いたっ！『闇精霊加護』！」
蘭嵐「あざっすぅ！『精霊加護　闇之花』！」
蝶霞「他の皆にも…」
する？…えぇい！やっちゃえ！
蝶霞「『闇精霊加護　散』！！闇精霊加護すれば…闇精霊が暫くの間闇の力を貸してくれる！……頑張って！」
蘭嵐「『精霊加護　闇花弁やみかべん』！」
蝶霞「『蝶精霊加護　散』！」
うぅ…力の消費やべぇ！
蝶霞「『蝶之舞ちょうのまい』！『蝶花之嵐ちょうかのらん』！」
蘭嵐「ちょっそんなに連続…」
蝶霞「いいの！早く戦って！」

光「紅い羽......凄い」

突如現れた鳥のような少女(櫛鳴)に見とれてしまう。彼女は幻獣......？


リコリス「わわっ、蜜さんが気絶してる！？『光回復 癒しノ煌めき』！」

一方のリコリスは、蜜が精神面の理由で気絶したのを知らず、攻撃を受けたと考え、彼の回復に移る。


花恋「アタシも！“満開”『蓮華躑躅レンゲツヅジ』！」

また、花恋は『情熱』の花言葉を持つ蓮華躑躅がモチーフとなった魔法を発動させる。
残った骨兵スケルトン達は魔法により発生した炎の花に呑み込まれ、その炎は死者之王にも及ぶ。そして......

花恋「やぁぁぁぁぁぁ！」

魔法の追加効果で紅く燃え盛る剣で、櫛鳴の邪魔にならないように、死者之王へ一閃。
“満開”は花心より更に上の技。花恋の魔法の中で最上位の魔法。今の一閃で王へ大きなダメージを与えられ、王は今までの攻撃によりダメージが蓄積し、疲労困憊の様に見える。

花恋「やっぱ満開は魔力ごっそり削られる......みんな、悪いけど後は任せた！」

「綺麗・・・」
少女は空を舞いながら、女性が放った花の炎を見つめる。
「跳ね返りがきっと大きい・・・私が追撃する、べき」
少女は一旦高くへと舞い上がる。高くなればなるほど次の技の威力は上昇するだろう。だが、酸素が薄くなるが故に炎は燃えなくなる。それは少女の翼が羽ばたけなくなる事を意味する。その加減を見極め、ある一点に到達したところで頭を中心に反転。急降下。
「唐紅之牙とうこうのきばー！」
真っ直ぐに伸ばされた右手と剣に炎が纏わりつき、それが大槍と化す。
そして炎の槍は、真っ直ぐに不死之王ノンライフキングの頭を穿った。

【ちなみに櫛鳴は某ラノベの銀のカラス君（知ってる人いたら友達になろうぜ）がモデルです。】

ひゃー強いっ！
蝶霞「んー…『蝶之精霊召喚』『蝶之戯れ』」
やばいそろそろ技の精度が落ちる…
蘭嵐「つっっっよ！！焔闇花を混ぜちゃえっ！『闇やみ花ばな之の焔ほのお』～！！」

死霊は動く。
光の魔法で傷を負いながら。
死霊は動く。
炎の魔法を受けながら。
死霊は動く。
精霊に攻撃されながら。
死霊は動く。
会ったばかりの主を守る為に。

死霊の王が腕を振り上げる。
主に向かって攻撃をする。
死霊は守る為、その身を犠牲とする。
悲しみの色が瞳に宿る。
それでも、死霊は動く。
唯一の主を守る為。

蜜は、まだ目覚めない。
叩き起こしてくれる、誰かも居ない。

蘭嵐「！蝶霞後ろ！」
蝶霞「うぁっ…」
やば…後ろの骨兵スケルトンに気付かなかった…

蘭嵐「ダイジョブ？」
蝶霞「う、うん。でもちょっと休む。」
蘭嵐「うん…じゃね！」
蝶霞「うん、ごめんね。」


…
ビツ？
ﾂﾝﾂﾝ　　　寝てる？

蝶霞「ｽｩ～…」



ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ
指ｲﾃｪ！！痛いぃ！
蝶霞「おぃぃいい！起きろよ痛い！『蝶之治療』つねてみよ！」
ぐぐぐぐぐぐっ…無理かなぁ？

刺突から剣を頭部に突き刺して体を反転させ、地上に降り立った彼女は呟く。
「何故倒れない・・・？他の方の魔法もあれだけ当たっていると言うのに・・っつ！」
自分を狙って放たれた攻撃を上へ舞い上がって躱しながらもう一度剣に炎を纏わせ、羽を畳んで急降下し地面すれすれを滑空する。
「上が駄目ならば下です・・・唐紅之刃とうこうのは！」
死者之王ノンライフキングの足首を炎の刃が切り裂いていく。

花恋「あっ、死者之王ノーライフキングが！」

今のまでのダメージの積み重ね。そして今さっきの紅の少女の炎の刃が留めとなったのか、王は体をふらつかせると、ばたりと倒れた。

光(すごい.....私達三人では到底倒せないのに！)

リコリス「みなさん、ご無事ですか！？」

ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ
ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ
ﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝﾂﾝ
皆大ジョブかな。こいつ大ジョブかな。

ザァッ、と鋲付ブーツで地面を擦り、半回転して着地する。
鳥化を解除すると、羽の炎がふわりと消え、翼が羽根を散らしながら消える。髪の色が黒へ戻り、瞳の色はオレンジへ変化する。
派手な音を立てて王が倒れる。
「みなさん、ご無事ですか！？」
女性が走りよってくる。
つっ・・・！逃げる？無関係でいる？無理だ。あれだけ技を見られて居る。向き直り少女は口を開く。
「私は大丈夫です。ただ、魔力が尽きましたのでもう戦えません。」
簡潔に必要な事だけを述べると少女は視線を側へ転じる。
「一人倒れてる方が空から見えましたがそちらは良いのですか。私は放っておいて構いません。」

【無属性魔法ってどんなイメージですか？】

ﾂﾝﾂﾝﾂﾝ…
蝶霞「ハァ。ハァ…こぉいぃつぅぅ～…起きろよこぉんのアホンダラァ”！！」
{おもいっっっきりつねる。}
蜜「ギャアァァアアアアァァァ！？いたぃ”ぃ”ぃぃ！？」
蝶霞「ヤッベ…うるさ…」

リコリス「あっ、そうだ蜜さん！」

少女に言われ思い出したのか、ポンっと手を叩くと蜜が居る方へ走る。しかし、たどり着いた時には蝶霞によって既に蜜は目を覚ましたよう。

リコリス「蜜さん、大丈夫ですか？」


【>>138
無属性、というよりは金属&生物属性って言う方が正確なのがこのスレでの無属性ですね。
水属性だと空気中の湿度が高いとき、冷やすと露点云々で水蒸気が水滴になって、それを凍らせて氷の礫にして攻撃って流れなんですけど、無属性だと水蒸気を魔法で理をねじ曲げて鋼にして、鋼の礫で攻撃とか、それの応用で短剣を作ったりも。でも剣を作ろうとすると、ごっそり魔力を削られるか、強度の無い使えないものになるかになります。更に術師の器用さも問われる。(しかし、直ぐそばに暫く誰も触れてない金属類の塊があれば、行程が変形のみになるので一気に楽になる)

生物は魔法で身体に干渉して一時的に身体能力を上げたり下げたり。一見ただのバフデバフですが、こっちの方が明らかに体への負担が少なく魔力コスパもいいです。別の使い方があるとすれば、怪我した部分の細胞を活発にさせて自然治癒を早めたりも。これの応用で、魔力の自然回復スピードを上げることもできます。魔力回復を魔法でできるのは無属性だけのつもり。

とまぁ、こんな感じです。色々できるけど、バフデバフ以外は器用貧乏的な感じですね。効能は良いけどコスパがえぐいうえ、集中力というか、器用さも必要なので、実戦でフル活用は使う人を選ぶ感じ。魔力がえぐい人か無属性以外はたいして使わなくて魔力を有り余らせてる人か超絶器用な人くらい。でも廃墟と化した製鉄所みたいな、不要な金属が豊富な場所なら低コスパなので金属面で強い。リコリスちゃんも主体は土や光属性ですので。無属性はバフデバフメイン。でも護身用に数分で折れるくらいの剣なら作れます】

【なるほどつまり、通常の属性は魔法科で言うところの事象改変に近く、無属性はアクセルワールドの心意技に近いのですね！理解しました！（伝わらない例えだったらごめんなさい）この感じだと隠れ不器用な櫛鳴はバフデバフだけになりそうですね】

ふぅ、と櫛鳴はため息をついた。魔物と戦うのは珍しい事じゃない。けど大抵がこれほど消耗する魔物ではなかった。
「こんなに疲れるとは・・・他の方とは、これからどうすべきか・・」
仲間に入れてもらう？私が？主に守られ身代わりにすらなれなかった私が？カイル様ならどうしただろう。
「ははっ・・・」
思わす自嘲の笑が零れ落ちる。
結局自分では何も決められない。戦うと決めたのもカイル様の言葉ありき。決められないからカイル様の後を追って死ぬこともできない、生きて居て良いのかすらわからない。

仲間になりたいのか？命を煌めかせ誰かのために戦っている彼らの？

ああ、そうだ。私は惹かれたのだ、あの時。何時もなら無視して居た戦闘の煌めきに。魔法の光だけじゃなかったのかも知れない。

誰かのために戦っている命は綺麗だ。だからあんなにも動かされた。何か、変わるかも知れない。

そう思った彼女は、先程の女性の方へ、一歩、踏み出した。

蝶霞「まぁ起きたし結果オーライで…アハハ、」

>>141
【例えは私の知識では伝わりませんでしたがアクセルワールドが見たくなりました。無属性の金属側はfateのエミヤさんが元です。回復側はなんとなく】

リコリス「何かご用ですか？」

先程の少女が近づいてきたため、首を傾げては尋ねてみる。



光「だね。みんな無事で倒せたし一件落着。
蝶霞、手伝ってくれてありがと」

苦笑いをしてる蝶霞に近づいては感謝の言葉を述べて

蝶霞「てててて手伝って何かないしっ！？///」
蘭嵐「照れてるよこいつ可愛いなぁ。」
蝶霞「『暗黒之魔手』っっ！！」
蘭嵐「いだだだっ！怪我人を労れっっ！」

(…二度寝しよ。)

【伝わらない例えでごめんなさい・・・エミヤで理解しました！（宣伝をしておくとアクセルワールドは原作は電撃文庫、著者はsaoと同じ川原礫さんです）】

「何かご用ですか？」
少女が話し掛けてくる。
「・・・私は焰櫛鳴、と言います。
種族は幻獣、のはずです。・・・かつてはある方にお仕えするメイドでした。」
そこまで喋ってから少女は目を泳がせる。喋ることを思いつけない。
「貴女がたの・・・名前を、お伺いできますか？」
カイル様と最初に会った時はこんな感じのことを聞かれたような気がする、そんな曖昧な記憶で少女は目の前の彼女にそう問いかけた。

蝶霞「あっこいつまた寝た！」
蘭嵐「もいっかい起こす？」
蝶霞「めんどいし良いや。」

光(なんだか微笑ましい)

蝶霞達のやりとりをみて、頭の中でそんな事を思う。



リコリス(先程のを見るに予想はしてましたが、やはり幻獣なんですね......)

リコリス「私はリコリス・コンパッション。幻獣で付与魔術師エンチャンターです」

櫛鳴と名乗る少女に名前を問われた為、こちらも名乗る。すると、花恋がこちらに近づいてきた。

花恋「あっ！アタシは矢神花恋だよ！助けにきてくれてありがとう！」

花恋は笑顔で櫛鳴にお礼を言う。

蝶霞「-_-」
蘭嵐「^∀^」
蝶霞「°д°#」
蘭嵐「・д・」
蝶霞「いやなんだこれ」

「私はリコリス・コンパッション。幻獣で付与魔術師エンチャンターです」
目の前の少女改めリコリスがそう名乗る。立て続けに先程のもう一人の少女も近づいてくる。
「あっ！アタシは矢神花恋だよ！助けにきてくれてありがとう！」
ありがとう。そう言ってくれた人が居たのは久しぶりだった。この世界は・・・この国は、酷く少女に冷たい。自分とは異なる者を、忌み嫌うかの様な事をする。
だが、彼女らは違う様だ。みたところ種族が恐らく異なる。幻獣と・・・ヒトだろうか。
「いえ、此方も・・・」
貴女がたに少し期待して居ました、という言葉は飲み込み少女は続ける。
「どういたしまして。お礼を言われる様なことでは無い筈ですから。」
そう答え、問う。
「貴女がたはこれからどうされるおつもりですか？」

『すみませんこれからマジで更新出来なくなるので誰か蜜を動かして下さいお願いしますごめんなさい』

【私する！他にしたい人居ません？】

スレ主の蒼星です。
このスレは本日を持ちまして、スレロックという形で終了とさせて頂きます。理由はマンネリ、設定を活かせてない、そもそも乱戦向きの設定じゃない、と全て私の落ち度によるものです。

後に……可能であれば本日中に新スレを立てるので、今後はそちらと、現在進行形の喫茶霜月とやっていくのでよろしくお願いします