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Re: 【日常・参加制】百鬼夜行は眠らない【募集中】 ( No.31 )
日時: 2020/08/22 00:16
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

それでは、失礼しますー。
>>憑さん
 居間、というのは一階という解釈で宜しいでしょうか……? それとも、ラストさんの自室……? もし一階なら、このままぬるりと絡ませていただきたい……


【怜/みたま荘 自室→階段】

 
 現世ならば夏の乾いた日差しが校庭の砂を白く照らしているころだろうか、と窓の外を眺めながら怜は思う。

「なんつって、ここはずーっと夜なんですけどねぇ」

 提灯に照らされた通りを、窓の桟に顎をのせる。淡い赤を透かした光が無数に浮かぶ空の向こう、遥か彼方に見える青の火は人魂だろうか。幻想的な光景の奥に待つのは閻魔様のおわす世界であるというのに、その光景はあまりにも美しい。三階から大通りを見下ろせば、盛況らしい屋台が見て取れた。
 不意に、どこからか焼き鳥の匂いが流れてきた(ような気がした)。

「焼き鳥、買ってこよう」

 顔を上げ、一世一代の決心のごとき重い口調で怜は言う。ばっと立ち上がると、彼は部屋を出た。


 きしきし、と僅かに板張りの廊下を音を鳴らして駆け抜ける。階段を駆け降りようとして、二段目と三段目を飛んだ瞬間───足を、踏み外した。否。右足の先が、透けて消失していた。

「えぇぇえええ!!!!」