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マロン「明日ですね、日中なら問題ありませんよ！」

男性からの要望の日付に笑顔で頷く。若干胡散臭げな視線が向けられている気がしなくもないが。
兎にも角にも善は急げ。仕事は早い方が都合の良いものだ。
丁度、日中は空いているし、夜間の仕事も深夜のもの。問題ない。

マロン「お家全部となると、朝からの一日仕事になりますね。余程の大豪邸とか特殊な造りのご自宅でない限り追加料金はかかりませんのでご安心下さい！　うちは個人なんで人件費もないですし他よりお買い得ですよー」

それとなく胡散臭げな視線へフォローをいれる。ええ、そうです色々節約してるだけで怪しくないですよー怖くないですよーアピール。脛に傷がないとは言えないので通報は困る。
そうして新たに入った仕事に上機嫌になりつつ、契約書を取り出しテーブルへペンと一緒に並べる。
特に難しいことは書いてない。トラブルの対応だとか個人情報の取り扱いだとかオプション料金だとか、そういうものを細かく乙だとか甲だとかでまとめたよくある内容、読み込まれても問題はない書面だ。

マロン「こちらに明日お伺いする御自宅のご住所とお名前を頂戴します」

そこでそう言えば名前聞いてなかったわ、と思い至った。