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>>77
ドア越しに聞こえる「ちょっと待ってくれ」の声に素直にその場で待機の姿勢を取る。ついでうっすら聞こえるドタドタとした足音になんとなくそんな気してたと苦笑った。
すごく酔ってたもんな。多分寝落ちしたんだろう。
来るのをもう少し押しても良かったかもしれないと思いながら暫し待っていると再び足音が戻ってくる。
がちゃ、とドアが空き、昨日ぶりの相手と顔を合わせた。

マロン「おはようございます、ハウスクリーニングに伺いました！」

にっこりしながらもすん、と鼻を利かす。
落ちていない酒と汗の臭い。もはや獣人でなくとも分かるだろう。
頬のフローリング跡と、偏った寝癖が少し気になる。

マロン「……お掃除の前に、先、ご入浴されますか？」