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茉白「……可笑しくなるなって……もう、可笑しくなってるよ」
ドアを閉め忘れていたことに気づき、部屋の前に居た弟に乾いた笑みを浮かべながら近づく。
茉白「いつか、戻れるって、彼は言ってくれるの……私はね、そう思い始めてるんだ」
落ち着いてる。
彼に溺れてから、心に刺さっていた棘がなくなってきている気がする。
そして。
弟のか弱い、身体を抱き締める。
嗚呼。
茉白「怖がらないで」
そっと囁いて、弟の肩を優しくとん、と押して、部屋から追い出す。
ドアを鍵をして閉める。

　茉白「愛してるよ」

陰尚「………ふざけんな」
小さい声で。

正気かよ、よし、こういう時は上に相談っと。

陰尚「世羅、茉白姉ちゃんが可笑しい。」