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「…」
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『お花畑のお花…い、一個だけなら持って行ってもばれない…よ…ね…？』
と、言うと1番綺麗な話を探し始めた。
『こっちも綺麗…あ、でも向こうも捨てがたいな…』
全ての花に名前みたいなのが書いてある。
ろうそくの様に揺れているー…
『そっか。これ、命なんだ。
じゃあこれを一つもぎ取る度に書いてある名前の人が…死ぬのかな…？』
普通の人なら摘み取らない。
普通の霊妖な摘み取りまくる。
が、迦楼は普通の霊妖ではない為、
【知らない人なら死んでもいい】と、思ってるらしい。
『知らない人のなら…少しだけ…少しぐらいなら…良いかな…』
迦楼はそっと１つの花を摘み取った。
…そしたら直ぐに名前が消え、ただの綺麗な花と化した。
『うん、綺麗。
キョーコ達も呼びたい……』
そう言いながらもまた摘み取る。
花は色んな色があって、一つ一つが光っている。
『これも綺麗…
あっちも綺麗だな…

わぁ、めっちゃ光ってる。これ、欲しい…』
１つ光り輝いている花に書いてあった名前はー…
【更嶋叶太】
『うん…欲しい……け…ど…』
やっぱり悩んでしまう。
『だ、駄目なら…駄目なら1枚だけ花びらを千切れば…千切れば死なない…よ…ね…？』
なんか影響があるのは確実だが生きているのならそれでいいと迦楼は思った。
ブチィィ
『…これ、ロケットペンダントの中に入れとこ。
……まだ後ちょっと他のも積んでこ。
にしてもこの種って…』
この命の花の種…だよね。
『ちょっと貰っていこ。』