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【>>276】

「異国の地での伝説には、こうあります…………『青き龍は勝利を齎す。赤き竜が齎すは勝利に非ず、可能性なり』と！己自身の力で、勝利を齎すことは出来ますか？」

今の状態では、避ける必要もない。片手で受け止めた後に私はそのまま、餓天杖『悪裁』を手に取る。

「あなたは青き龍であり、私は赤き竜……。ですが、その愛に盲目となっては、先立たれた者も悲しむでしょう……。その前に、私があなたを…………。四聖を束ねる『愛の奇跡』を！『黒竜之心臓剣・真紅眼型しんくのめがた』」

確かあの者は、青龍の大将……。あなたの全てを、私が受け入れます。