オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【指名制恋愛】好奇心が殺すのは【募集中】 ( No.18 )
- 日時: 2020/12/10 18:45
- 名前: リィ (ID: SG60l.ki)
(/長くなってしまいましたが、次からはもっと短くなるはずです。すみません!よろしくお願いします!)
>>15
先生がいなくなった。優しくて、カッコよくて、皆からも人気者だった先生。
私は一人、川辺に座っていた。学校が終わってから周囲が暗くなり始めた今まで、ずっとここで川を見ていた。先生が、飛び込んだ川を。
「(うそ。うそだよね、先生……)」
川の流れは速く、そして深い。恐らくここに飛び込めば、十中八九助からない。そんな事は分かっている。でも、それでも私は信じられなかった――否、信じたくなかった。
『アンタさぁ。アイツによく相談に行ってたよねぇ。もしかして共犯者だったりするぅ?』
『やばぁ! さっさと警察に突き出そうよー』
彼女達は私にそう言った。
――先生が、そんなことするはずない。先生はいつだって優しくて、私たち一人ひとりを大切にしてくれていた。貴女たちだって、前まで先生大好きって騒いでいたじゃない。何で急にそんな事が言えるの?
でも怖くて、何も言えなかった。弱虫な私はずっと一人ここで膝を抱えてうずくまっていた。
「せんせぇ……私、もう疲れちゃいました」
家に居場所はなく、学校に行ってもいじめられる。そんな私にとって先生は、先生だけが私の生きる意味だった。彼がいたから頑張れた。でも彼はもういない。
絶望した私は、偶然知った“狭間街”に行く方法を試した。すべてがどうでも良かった。いっそ、死んでしまったって……。
――そう思っていたはずなのに
「……えっ?」
気がつけば空は曇り、周囲には霧が立ち込めていた。
何かがおかしい。そう言えば、周囲は見慣れない景色に変わっている。
死んだって良い、そう思っていたはずなのに、恐ろしくてたまらなくなった。心臓がバクバクと波打ち、目に涙が溜まっていった。
「せ、せんせ……ドルイト先生……っ」
思わず、震える小さな声でどこにもいない彼に助けを求めていたら
「お嬢さん。なにかお困りで?」
人がいた、助かった。そんなことを考える間はなかった。
――この声、知ってる気がする。
そんな既視感に、反射的に振り向いて
「ぴぎゃーー!」
そこにいた、歴史の授業かハロウィンにしか見たことのないような恰好をした何かに驚いて、腰が抜けて間抜けな悲鳴を上げながらお尻から思いっきり転んでしまって
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