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>>20
この街の名を知っている｡つまり､故意に足を運んだのだろう
彼女は私の教え子の中では特に私と言葉を交わす事が多い子だった｡だからこそ知っている
彼女が学校にも家庭にも居場所がない子供である事を
ドルイト「良くご存知で｡しかし､早く帰った方がいい｡この街は貴女達の存在を快く思わない者が沢山居ます｡下手な行動をすれば命を落としますよ」
何となく頭に浮かんだのは『トンカラトン』と呼ばれるあの異人｡もし彼女が私ではなく奴に会っていたら…死は免れないだろう
ドルイト「私と行動を共にすれば身の安全は保証しましょう｡しかし､一つだけある『約束』をしてもらう必要がありますが…どうします？」

>>21
目の前に立ちはだかる現実はかくも残酷なもので､けらけらと笑う彼女は『向こう』で眠る筈の妹の名を口にする
シラヌイ「断る｡生憎､そういう類のものは苦手でな」
先程の手口を見れば､誰だってそういうだろう｡そもそも､誰が望んで死ぬものか



>>22
どうせ助けてくれない｡経験はそう語るのに､目の前に居る彼の声は､本当に助けくれるんじゃないかって錯覚してしまいそうで
カスミ「…本当に？」
けれど助けてくれるならありがたい
さっさとこの薄気味悪い街から出て家に帰らないと