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>>24
シラヌイ「言った筈だ『断る』とな！」
ほぼ反射的に､彼女に背を向け走る｡こうなったら何もかにもあったものじゃない｡逃げて､撒くしかないのだろう｡幸い､先程の様子をみた限りではあの摩訶不思議な踊りを見なければ良いと推察できる
そもそも最初からこうすればよかった｡細かい事は逃げ切ってから考えようか

>>25
カスミ「狭間街？」
聞き覚えのない地名に思わず聞き返す
それよりもかなり気になったのは『危険』という単語
理由を聞くよりも先に屈んだ彼の背が目に入る
どうやら背負ってくれるらしい
カスミ「あ､ありがとう」
いつもは私が妹弟たちをこうしてあやしていたなと思うのと同時に彼には私が幼く見えているのかと少し気恥ずかしくなった

>>26
目の前でカタカタと震え青ざめる彼女に内心焦りが生じる
はて困った｡怯えさせるつもりなんて微塵も無いというのに
ドルイト「そんなに怯えなくても大丈夫｡何処ぞの狂人みたいに『命乞いをしろ』なんて言ったりしませんから」
相手の恐怖心を鎮めるにはどうすればいいのだろうか…
ドルイト「約束というのはですね『私の素顔を見てはならない』というだけです｡…ほら､簡単でしょう？」
そっと彼女の頬に手を添え微笑む
…ペストマスク越しだから微笑もうと無駄なのかもしれないが､生前もこうして話している途中に怯える彼女の涙を拭っていたのをぼんやりと思い出し少し懐かしい気持ちが湧き上がる