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>>40
シラヌイ「俺の？聞いてもろくな事が無いが…」
恐らく話題をふくらませるために話を振ったのかもしれないが､コメンテーターでも無い俺がべらべらと笑える話を出来るわけもなかろう
けれど､じーっとこちらを見る彼女の視線に気押されて「分かった」と諦めるように返事をし､一呼吸置いて話し始めた
シラヌイ「俺はシラヌイ｡…迷い込んでからの日数は…かなり長い｡詳しくは忘れた」


>>41
『許可なく出るな』という指示に「わかった」と肯定する
時折薄らと聞こえる悲鳴､濃霧に混じり微かに漂う血の匂い｡指示など与えられずとも出るつもりなんかない
…ここに来て何時間経った？依然として晴れぬ霧｡太陽の位置さえ読めぬ曇り空
表にこそ出さないが焦燥感がじりじりと胸を焼く｡最低だ…見知らぬ私にですら親切にしてくれたルイは私を返す方法を探してくれているのに
何もしていない私が焦るばかりだなんて


>>42
ドルイト「死を恐れるのは『生きる者』として当然の事｡恥じる事ではありませんよ」
彼女を励ます中発せられた『先生』という言葉が引っかかる
ドルイト「…それ程までに『彼』を愛していたのですね」
遂に涙を流し始めた彼女に足を止め､ハンカチを渡す
彼女の様な誠実でひたむきな人物がこれ迄恋焦がれる『あの人』｡彼がどの様な人物なのか､少し気になった
それはどす黒く醜い嫉妬か､子供の様な好奇心か