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>>87
詳しく聞きたいと語る彼に少し安心する
私が兄妹達の話をしようとすれば大概の人は嫌な顔をする中､彼は『聞かせてくれ』と興味を示してくれた
カスミ「私の家は両親が…訳あって夜遅くまで居ないことが多くて､私も親じゃないから完璧には程遠いけど出来る限りは家事や世話をしててね｡この間なんか妹と歩いてたら『そこの奥さん』って呼び止められちゃったよ」
流石に『ギャンブル依存症で毎日パチ屋に競馬競艇と毎日飽きもせず』なんて言えなくて口ごもる

>>86
うろたえながら返事をし視線を逸らす彼女にまずは一手を
ドルイト「少し前に､壮年の迷い人からある話を聞きましてね｡…彼曰く､こちらに来てしまった方々は､貴女のいた世界では『行方不明者』という扱いになっているのだそうで…」
まごまごとして二転三転と意見を変える彼女に対して続ける
ドルイト「仮に､その『大切な人』がそちらの方で死んでいた場合､私達の様な異人としてこの街にいる可能性だってあるのでは？」
お膳立ては整った｡さて彼女はどの様な返事をするのだろうか