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>>88
時間が経ったからなのか､それとも思い出すことを諦めたからなのか｡頭痛がだいぶマシになってくる
シラヌイ「本当だ｡嘘じゃない」

>>89
カスミ「そんな事ない｡私が世話をしなかったら､あの子達は…」
謙遜しながらも言葉が途切れてしまう
高校生のバイトだけだから､ろくに好きな物も買ってあげれない｡あいつらが遊び呆けている間にどれだけひもじい思いをさせたか
あの子達の悲しそうな顔や『良いんだよ｡買ってくれようとするだけ嬉しいから』と遠慮する姿が目に浮かぶ



>>90
彼女からの『返事』は呆然とした顔と軽やかに音を立てて床に破片を散らばすティーカップというあまりにも意外なもので､思わず目を丸くした
ドルイト「大丈夫ですよ｡大事な『客人』の手を汚させる訳にはいかないので」
慌てて破片を拾おうとする彼女の手を制し､近くにあった適当な大きさの紙袋に大きめの破片を一つまたひとつと拾い入れる
彼女の反応から推測すれば…『彼』は､向こうで死んでいるのだろう
…さて､異人と化した『彼』に会ったらちゃんと話を聞いてくれるだろうか