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>>92
私が馬鹿だからなのか､それとも母性本能なのか分からない
けれど､涙を流す彼がまるで自分の弟に被ってみえて思わず抱きしめてしまう
カスミ「ルイの過去に何があったかは知らないけれど…『苦労』は誰かと比べられる物じゃない」
頭を撫でれば弟とは違うふわふわの獣耳｡…やっぱり付け耳なんかじゃなくて本物だったんだ…


>>93
シラヌイ「……済まない｡心配をかけさせたな」
未だにガンガンと痛みが響く頭を押さえながら立ち上がる
シラヌイ「流石にずっと外に居るのは体に堪える｡済まないが俺の部屋に戻りたいのだが｡来るか？」
なんともまあ､みっともない姿を見せてしまった｡彼女の顔も見れず顔を背けたまま手を差し出した



>>94
ドルイト「えぇ､本当です｡各々死因は違えども…私達異人は､一度死んだ身なのですよ」
伸びてきた指先が破片を摘む横で､自身も少しずつ破片をひろう
ドルイト「生前の記憶があるかどうかも個人差がありますが…『彼』に生前の記憶があればきっと貴女を助けてくれる筈です」
『それまではちゃんと私が守りますからね』と話しながら小さな箒とちりとりを取りに行く