オリジナルなりきり掲示板

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.104 )
日時: 2020/12/21 21:01
名前: 無花果 (ID: qvpAEkAG)

>>シャード・ナイト様
いらっしゃらないようなので移動させていただきます。見逃しだったら速やかに戻るのでご指摘ください……機会がありましたらお声掛け下さいませ!

>>黒狐様、一真様、ジャスミンティー様、鈴乃リン様、他(抜けがありましたら申し訳ありません)林にいらっしゃる各位様
過密になってるかなと思ったんですが戦力偏ってるな……と要らぬ気を回して突然ながら乱入させていただきます……!
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>>95,>>97,>>102[桂/街中]

何気ない軽口から思いも寄らないおねだりが飛び出してきて思わず「ぉん!?」と素っ頓狂な声を上げてしまう。

「おぉう、いや、そりゃ構わんが……んん」

練習しよう、と一瞬考えが過るが百年(――考えるのが面倒なので何年経過しようと桂は百年と言うことにしている)変わらなかった腕前が成長すると思えない。
ゆるゆるでガタガタな自作のそれを思い浮かべ眉間に眉を寄せて唸った。

「あー、ひーるっての?おっさんにそれは、ほら、向坂のお嬢さんに手製の草履くらい似合わんよ……」

遠慮を示すつもりで片手をひらひらと振る。履けば慣れると言われても、慣れるとも思えないし向坂の言うとおり愉快な生まれたての子牛のような有様になる自分しか想像できない。
そう和やかな時間は突如ぴん、と張り詰めた。
向坂の視線を追いかけ、件の大雲に目を向けた。それは確かに不自然極まりない動きをしている。

「ああ。ああ、当たりだなあ、向坂のお嬢さん。こっちに来てんね」

半歩彼女の前に出た。雲に紛れた影二つ。片割れには、知った顔がいる。
…………香。


>>[玉姫/林]

獣が一匹、木の枝に身を任せていた。闇に紛れた獣は美しい金毛の九尾を愉快愉快と揺らしながら、眼下で起きるじゃれあいを見下ろしている。
獣は寛大を自負している。
稚児の悪戯を咎めるほどの短慮はないが、嗚呼、それはいただけない。
大いに頂けない。

「いけません、いけません。それは無粋というものでありましょう」

獣は身を任せていた枝を蹴り、宙へ身を投げる。付き従うようにぶわりとまだ青さの残る木の葉が舞い落ちた。
木の葉とともに舞い降りたとき既に獣の姿はなく、艶やかな金髪の女が紫の着物袖を揺らし攻勢に出た風凪の前に立ち塞がる。

「折角、わかたれた兄弟あにおとうとが邂逅しているのです。逢瀬に水差し為さるのは、些か無興で御座いますわ」

白く細やかな人差し指を紅のさされた唇に添えながら、玉姫はゆったりと微笑んだ。