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Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.145 )
日時: 2020/12/24 19:24
名前: 無花果 (ID: qvpAEkAG)

>>125,>>143[桂/街中]

降りてきた二人へ改めて視線を向ける。片方は歳は向坂とあまり変わらないように思える。……最近の若人たちは思いの外年齢幅があったり、桂に人か人外なるものか見分ける目はないので確固とした確信はないが、そう外れてないはずだ。
黒髪で切支丹の象徴……十字架の耳飾りをした青年。そして傍らにいるのは天狗面に黒翼の明らかな人外のもの。
殺気立っている様子を見せず「ご用件をどうぞ」と問い掛けてきた黒髪の、香の青年へ左手をひらりと上げた。

「んー、脊から香へのご用件なんざ、一個しかないんじゃないかねえ……」

そう答えながら気軽な様子で無警戒に距離を詰める。

「一緒に月見でも如何だい、御両人?」

>>119,>>125,>>143[玉姫/林]

「あらあら、わたくしがお手伝いに参りましたのに、助けられてしまいましたわ」

流れ落ちた髪を耳にかけながら頬に手を当ていっそわざとらしいくらいの仕草で首を傾げる。
恵を降した叶と雅人はそのまま二人で交戦を始め、そこへ劣勢の叶を庇うように恵も参戦。香と脊が手を組み茗(名言はされてないが消去法だ)と相対する異例の闘争だ。
手を出そうと構えていたが、必要もないと見て一歩下がりながら忠告を受けた陣へ視線を落とす。

「あら。ご丁寧にありがとうございます、蠱毒さま。……この陣は陰陽道とも違いますね、独自の派生でしょうか?」

平安の折、似たような術を操る者とまみえたことがあるがそれとも違う。体力を奪う。この術の根底は、毒だろうか。古い術だと玉姫は懐かしげに目を細めた。

「あちらの、叶様と争っている御仁も茗で御座いましょう、あの方がまずい様子ですがお手は出されないのですか?」

まるで闘争を煽っているとも取れる言葉をゆるりと告げながら白長い指で叶と恵の兄弟に押され始めた雅人を指差す。2対1を保つのも限界だろう、というのが玉姫の見解だし、そろそろ終わる頃だ。
……なんともまあ、“いじらしい”子供だろう。
知らず知らず口端が歪むのを「いけないいけない」と自制する。今はまだ、己は燠なのだから。
今日はいい日だと機嫌良く玉姫はニコニコと笑ってしまう。幼い兄弟の心が通う様も見れた、随分とあいらしい稚児と出会えた、懐かしい奇縁が再び結ばれた。

「こんな良い夜なのですから、そんな顔をしないでくださいまし、結さま。ええ、積もる話もありんしょう。そのうち場を整え茶会でも」

苦笑いする結の様に手を合わせて上機嫌にそう提案をした。どう考えてもこの状況でする話ではなかろうに玉姫にとってはそのようなことは細事である。
そのまま日取りまで決めようとする勢いだったが、おもむろに右手を持ち上げた。
ふわりと、揺れた振り袖に追従した木の葉が舞い上がり、斬と鋭い銀の刃へ変わる。
玉姫の前に蜘蛛の巣のように広がった刃が、彼女に迫った風船を貫き、乾いた破裂音を立てた。

「嗚呼、いけないわ。余所見を怒られたばかりだと言うのにまた怒られてしまいました。ふふ、何だか年甲斐もなく恥ずかしくなってしまう」

喉を鳴らしながら本当に照れたようにはにかんだ笑みで反撃を仕掛けてきた風凪を見る。
最初の玉姫の攻撃を避けきれなかったらしい。

「蛆などと、そう意地の悪いこと言わないでくださいまし。わたくしとてこどもに無体を働くのは胸が痛むのです」

壁になった銀の刃をひと撫ですれば、それはぱらぱらと元の木の葉へ姿を戻した。
落ちたそれを踏みながら、改めて風凪に向き直ろうというところで、叶が一段落ついたらしい声がかかる。

「ああ、叶さま。おにいさまとのお話はもうよろしいのですか?」