オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.151 )
- 日時: 2020/12/26 14:03
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
>>125、>>143 〔篝/街中〕
雲は地面へと近付き、俺は地に足を着けた。
都会には似合わない格好をしている男から死刑、と言う単語を聞き軽く唇を噛むも、自ら選んだ道なのだと思いそれがなんとも虚しく感じたのは笑い飛ばそう。
心の何処かで毎日、朝起きる度、夕焼けを見る度にふとした瞬間いつも想うのだ。
―――――これが自分のしたかった“ ”だったのか、と自問自答を繰り返し毎度のこと自嘲じみた笑みを浮かべそうになる。今回もそうだったらしくハッと気が付いた俺は天狗面の上から歪みそうになって震える口元を他人には見えないと分かっていても自分の線の細く大きな掌で覆い隠す。
月がなくなり人間達は酷く混乱したことは日中は人として過ごしている故、分かっている。それを寂しく思うが俺達が怖くてジッとしているしかないという人間も居ればこいつらのように立ち向かって月を返してもらおうとする勇気のある人間達も居る。
一致団結して月をわざわざ取り返そうとする者は少ないのだ。
だからどうした、と人に言えば言われるだろう。だがしかし、自分にとっては其処が、一番重要な部分だった。憎き相手を、震え上がらすのが俺の“ ”の一部だ。その姿を、身近で見る。それだけで幸福を感じる。
最低だ、と自分を蔑みながらも想い出しまた、顔が歪んでいる気がする。
嗚呼、最低最低と面の上から覆い隠す手を下ろし、両手を絡めた。
ジッと二人の会話を聞いていれば傍らに居る化粧を施しさも余裕そうな素振りをする女に目がいき、こんな華奢な女まで脊として自分ら香や燠……月を奪った者達と日々闘っているのかと思い、眼を細めた。
黒い翼を仕舞い込む。
「月見、か……」と思わず呟き、色褪せた記憶が脳裏を過ぎる。嗚呼、あの子は月が綺麗だと言った。見たこともないはずの月を。
「…………良いんじゃないか」
気軽そうな様子から無警戒と思い込ませようとし距離を縮めてくる敵に賛同するような言葉を我知らず口から出していて、息を呑んだ。
立場を考え、「す、すまない」と手遅れだ、そして無意味だと思っていても慌てて謝っていた。俺は
もう口は開かないと決めたように俺は面の下で力強く下唇を噛んで引き結ぶ。
駆蒔を見つめて。
>>125、>>143〔結/林〕
参戦するのか、と訊ねられて小首をわざとらしく傾げて見せた。高みの見物、と言うのも楽しそうだが顔を突っ込みたくて此処まで来たのにもと考えれば引っかかるところがあって、けれども茗としての立場、そして神としての立場故の問題が絡んでくる。
困ったように笑って「どうするかのぉ?」と質問を質問で返して。
「あちらの、叶様と争っている御仁も茗で御座いましょう、あの方がまずい様子ですがお手は出されないのですか?」
心配したように言う玉姫の顔は他の者には淑やかで見目麗しい女子に見えるかと思うがわらわの眼からは本性を隠したつもりでいる妖狐にしか見えなかった。
くく、と相変わらずの性格に笑いを抑えきれない。
観察していれば口端が愉快愉快と歪むのを見逃さなかった。「いけないいけない」と自制をする玉姫に言葉を掛けられ、ハッと気が付く。
「こんな良い夜なのですから、そんな顔をしないでくださいまし、結さま。ええ、積もる話もありんしょう。そのうち場を整え茶会でも」
そんな顔か……やはりわらわも隠しきれてはいないのだな。二千もの月日で募った神としての立場との揺らぎ、やなんやかんやで無垢だった頃とは穢れてしまったことを。
その玉姫のまた人を見下したようなこの場に相応しくはない言葉にわらわも三日月形に眼を細め、ふわりと笑う。
「……嗚呼、お主のような幾年前は子狐だった者が月を奪った者らの手助け役をしている経緯にも興味があるしな。じっくりと聞かせてもらいたい」
やんわりと心の奥底に芽生えた感情が滲み出た自分の言葉に自分自身でも少々驚くも、微笑して見せて。
反撃をしようとした男に玉姫は、はにかんだように笑っていてそれがゾッとした。
玉姫を蛆虫と喩えた男に関心を抱いた。
「無駄な争いを神のもとでしようとはどんな不届き者になったか、これもまた訊こう。風船を出すお主、闘争に駆られたそちの者を哀れんだ神であるわらわは救いの手を差し出そうと思うのだが……」
仲間に了承を得るように目配せをして言って見て。
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