オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.152 )
- 日時: 2020/12/26 21:53
- 名前: 無花果 (ID: qvpAEkAG)
>>147,>>149,>>151[桂/街中]
それなりの精神的警戒を持って出迎えた香の反応に少しばかりの肩透かしを食らった気分だ。はて、と首を傾げる。
桂としては一触即発。会話なしに出会い頭自分の首が飛ぶのも覚悟していたのだが、挑発とも取られかねない桂の誘いに苛立ちもなく十字の耳飾りをした青年は「良いよって、月がある日常なら言えただろうね。言って置くけど僕は月を返せない。香の中だと下の下の存在だから」と静かに返答した。
それどころか、天狗面の青年からは「いいんじゃないか?」というまさかまさかの色良い応答だ。
「あぁとぉ? そうきたかあ……」
返すつもりはない、返したくない、返さない、のどれもではなく“返せない”ときた。まるで返せるなら返すとでも言わんばかりだ。
人相が悪いと言われる原因である半目を珍しく見開かせ、後ろにいるはずの向坂を思わず振り返る。自分で言っといてなんだがOKでると思ってなかったどうしよう、と思っているのがひと目で分かる顔である。
とはいえ、いつまでも仮にも敵である相手から目を背けているわけにもいけない。
向き直り少し頭を捻って、どうしよう、どうしようもないなと一人納得すると着物の合わせにおさめていた右手を出して向坂を背後にして、そのまま青年二人の前まで進んだ。
「予想外だったからとてもびっくりしてるんだが。あんちゃん等どうしたんだ、なんか悩みでもあるのか? おっちゃん相談乗るぞ?」
敵意はないのだと言うように両手をひらりと上げて、ヘタクソでいっそ凶悪と称されるニヤリ(本人はヘラリのつもり)とした笑みを浮かべた。
「月見が駄目ならそこらで一杯飲もうや。……あ、酒呑める歳か? 最近は未成年の飲酒に厳しいからさあ」
などと、軽い世間話のように、恐らくこの場の決定権を持っているのであろう十字の耳飾りをした彼を天狗面の青年に倣って視線を向ける。
>>146,>>148,>>151[玉姫/林]
陣へ視線を向ける玉姫は相変わらず繰り広げる喧騒とは反した静かな微笑みのまま、蠱毒から教えられた陣の情報を熱心にも見える様子で頷きながら受け答えた。
「嗚呼、やはり毒で御座いましたか。蠱毒さまの仰る通り、平安の頃に日本を訪れました故毒蠍の家とも何処ぞで袖触れ合ってたやもしれません……あら、そう言っているうちに、あの方、退かれてしまいましたわ。茗として中立に在るのも大変ですね」
などと終始和やかに死闘を見送り、去った雅人をへ少しばかり目を三日月のように細めた。結に言わせればまさに妖狐の目だ。しかし一度瞬けば相変わらず晴れ渡った満月の瞳ですべてを終えた叶を迎える。
にこやかな笑みを玉姫に向けながら地面に伏した兄を守る結界を貼る叶の言葉に勿論と言うようにゆったり頷いた。
「ええ、ええ。この玉姫、血を分けた兄弟を想う御心を裏切りと呼ぶほど狭量ではござませんわ。ですが、御兄様がもう立たれぬのならば此の場は如何しましょうか」
着物の袖で口を隠しながら流し目に恵の様子を伺う風凪を見やる。未だ戦意を喪っていない。
燠である玉姫は別に脊の殲滅が目的ではないが、叶が戦うのならば役目として付き添うし、引くのならば退路を守る。
現状戦線に立つのは、と玉姫はぐりると盤面を見渡しながら、ひぃふぅ、と指折り数える仕草を見せた。脊ひとり、恐らく翠の男ひとり、そして茗がさんにん。
敵対者はふたり……から、さんにん。
「ふふ、昔の話など、お恥ずかしい。でも、そうですわね。わたくしも是非お聴きしたいわ……無垢な縁の御神であった結さまが何故此処に居るのか。ええ、興味がないとは言えませぬ」
まるで稚児を揶揄するような言葉に擽ったげに微笑み返した。
結の言う、玉姫が今とは比べられる矮小な仔狐であった時に結と縁を結んだのは懐かしい記憶だ。そして、その記憶の中の結はけして斯様な場に降りる神ではなかったはず。
そう思えば少しばかりの好機に隠した尾が揺れそうだった。
「中立は全員の味方に非ず、全員の敵也。戦国からの教えですが……知人と改めて武で諍うのは、些か心が痛みますわぁ」
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