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Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.171 )
日時: 2021/01/01 18:17
名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)

>>167 〔篝/街中〕

 他人事のような哀れむような眼差しに苛立ち、眼を逸らす。そんな眼差しを向けられたくて言った訳ではないとそういう眼が一番嫌なのだと。


 「おう、構わんぜ。おれの醒は特に後攻向きなんでな、そっちが何もしなけりゃ何もできん」
肩を竦めた男の隣にいる女を見つめ、こっちは前政向きなのでは? と敵に対して次から次へと流れ込んでくる不信感に嫌気が差し息を吐いた。
 
 黒翼を仕舞い込んだ俺を見つめてくる男に「そう言えばあんた達の名前は?」とさり気なく訊いて見て。

「あんちゃんはイケるのな。じゃ、その辺の居酒屋でいいか? おっちゃん若い子が好きそうな洒落た店とか知らんし、オススメあるならそっちでも……ああ、でも外で月見ならぬ星見酒でもいいなあ。今の季節は空気が澄んでて空がきれいだし……いや寒いか」

其処まで気を遣ってくれるのか。優しいなと思い。

>>165-170〔結/林〕

 「……結がみじんこ?という言葉を使うとは思ってもなかった」
その言葉にわらわはへらっと笑う。蠱毒の率直な言葉に少し気恥ずかしく感じる。
“視える”と言う言葉にかなり困惑しているような皆に意味を教えてもいいのだが長くなりそうだから言わないことにしようと思い。

 「…………、ぁ」
満月のような美しい瞳を見開いた玉姫を見つめ返し。

 ――――――この腸が煮えくり返るような燃え止まない怒りに気付いてしまったのか。

力を入れていた手を緩め、拳を崩す。今こそ冷静にならないといけないのでは、という気持ちと共に込み上がってきた唾だけを呑み込み。
この子狐は今、何を思っているのだろうか。記憶を遡るような眼をするこの狐は。

 どうせわらわを見くびった腹黒いことだろう……と思っていたら急に呟いた言葉にわらわは眼を見開いた。


「わたし、いまならあなたを、」

その続きは、わらわだけが知るものなのだろう。ほぉ、神を子狐ごときが■■すというのか。
「……ならば、其処まで思われているのならば、」
お主に与える■■■はない。
呟いてしまった本音全てを溢さないようにパッと小さなさくらんぼ色に染まる唇を白い手で押さえ。


「――……いいえ、いいえ。いけませんね。わたくし燠で御座いますのに。ええ、思い出話は次のときに。今はただ月無き夜に興じましょう。どうぞ、この女狐めがお相手致しますわ」

紫の袖を揺らし、艶やかに微笑んで叶に並び敵意の瞳を迎え入れた玉姫にわらわは笑みを浮かべ「わらわの相手になるかのぉ」と煽るような言葉をまた柄にもなく口にし。

 勝手に泣いている弟を見つめ、吐きたくなるような嘘の、一方通行の愛だ、と悲しくなる。
 「……強制的に、一緒にか。相手の事を考えない自己中心的な愛、いや、愛ではなくそやつを縛り付け苦しめるだけのまがい物でしかない」
冷たく言い放ち、吐き捨てるように笑い。
「お主の兄の声が脳内に聞こえた? お主が間違った道に行こうとしているからじゃよ、お主の兄はそんな方法で自分とお主を繋ぎとめてほしくないのじゃ」

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.172 )
日時: 2021/01/01 20:31
名前: ジャスミンティー(サブ垢) (ID: r306tAcU)

叶side
「ま、紛い.....物?」
僕と恵の関係が?
でも....そうかもしれない。
頭を抱えながら恵を見る。
「じゃぁ、僕はどうすればいいんだよ。...恵は...お兄ちゃんは僕のことが嫌いに決まってる...だからっ...!」

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.173 )
日時: 2021/01/02 09:02
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: L6rZBPa0)
参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi

「さっすが結。結は縁結びの神だからな、すげぇ奴に教えて貰えるなんて、お前は幸せだな。」
「………お兄様が貴方のことを必ず決まってる、なんて決めつけないで下さい。」

突然、凛とした声が林に響き渡った。清螺だった。でも、いつもの清螺じゃなかった。
冷静沈着で、感情を表に出さない彼女が、顔を紅潮させて淡々と話し始めた。

「私の話になりますが、私には兄、妹、弟が一人ずついて、父と母と6人で家族内の姉として、また妹として、娘として幸せに生きてきました。ですが、3年前に私以外の家族を何者かの手により殺されました。その時私は両親と喧嘩をしており、謝れなかったのです。
謝れなかったこと、兄弟皆を犠牲にして生きてる私が本当に憎かった。自分の毒で殺そうとしても、やっぱりダメだった。自分なんて生きてる価値がない。でも、そう思っていた時に、従兄妹である蠱毒様が現れたのです。」
「…………!」
「蠱毒様はその時10歳で、一人で毒の研究をなさっていました。そこで私は彼の実験体となり、彼の側にい始めました。」
「………清螺……………」

彼女は全部、知っていたんだ。
家族のことも、自らのことも。

「蠱毒様は私に、また幸せをくれた。毎日が、凄く楽しい。でも、あの日両親に謝れなかったことが、今でも心残りです。

貴方はまだ、お兄様が生きていらっしゃいます。今のうちに謝れば、きっと許して下さいます。」
「……清螺。知ってたのか………?」
「はい。召使いが蠱毒様の日記を清掃中に見つけまして、私に渡して来たもので、つい読んでしまったのです。そこに私のことも家族のことも書かれていたので。でも謝らないで下さい。私は今の生活が幸せですよ。」

清螺は俺に、朗らかな笑顔を見せた。一緒に暮らしてきて、初めての笑顔。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.174 )
日時: 2021/01/02 10:57
名前: 無花果 (ID: Sqek5WrB)

>>171[桂/街中]

当然ではあるが、まだ警戒はされている。天狗面だった青年は特に、だ。
しかし悲しいかなその警戒もそりゃ妥当だと言うしかない。桂が今の自分と同じことを相手にされたら「罠かな?」としか思えない。なんで敵を酒に誘った自分。数分前の自分の言動の真意は分からないし腹芸などと無縁の桂にこのあとの会話の転がし方が分かるはずもない。任せた数分後の自分。
そんな馬鹿みたいなことを考えながら、まあ向坂いるしなんとかなるかと楽観的な着地点に収めた。

「この辺の居酒屋……少し先のところに個室がある場所が確か……」

顎に指を当てて首をひねっていると黒翼をしまい込んだ青年から名前を聞かれ、完全に不意を打たれた気分で顔を上げた。

「そういえば名乗ってなかったなぁ。すまんすまん、不躾だったかね」

がりがりと頭をかきながら改めて天狗面の彼だけでなく、十字の耳飾りの青年に向き直る。
そうして右手を差出して、はたと慌てて引っ込めて着物で手を拭いて、もう一度差し出してから「握手大丈夫だったかな……」と半端に彷徨わせる間抜けな状態で苦笑いしながら答えた。

「おれはけいつーもんだ。月桂樹とかの……いや、あてつけとかじゃなくて親から貰った名前なんだけど。木へんに土がふたつ。“かつら”って書いて“けい”と読むんよ」

脊にはもうひとり“けい”がいるんだけどなどといういらぬ情報を口走りかけたのを飲み込む。どうもおっさんはおしゃべりでいかん。
親しげにというよりも無警戒が過ぎていっそ胡散臭いくらいにいつものようにのんびりと名乗った。

「短い間かもしれんが宜しく。……それで、あんたらは?なんて呼べばいい?」

>>169,>>171,>>172[玉姫/林]

毒蠍はそういうものだ、と当たり前のように言いながらもほんの少し嬉しそうにする蠱毒にくすり、と微笑みを溢した。

「素直じゃない御方だこと。そう産まれたからと言ってそう生きねばならぬことなどないでしょうに」

上機嫌な様子で気軽に言うのはしがらみなどとは無縁な獣だからだ。
人の世がそうままならないことは知っているが、蠱毒と清螺を見ていればそうも言いたくなるというもの。
そういうところも愛らしいですが、と小さく呟きながら息を吐く。
矮小で卑劣な妖狐と白蛇である結びの神、互いにこぼれそうな本音を飲み込んで、ゆるりと穏やかな笑みを以て向き合った。
そして、するりと手を揺らそうとし、はたと視線を結からそらした。
恵を洗脳しようとしていた筈の叶がぼろぼろと涙を流している。
声が、と言う叶に向けられるのは、結と清螺の諭すような言葉で、玉姫は「ふぅ」と息を吐くと叶の前に立ち、

「ひとを想う心の在り方に、間違いも正しいもありませんよ」

そう言って、行く先を見失い、涙を流し頭を抱える幼子を、玉姫は着物が汚れることも構わず抱き寄せた。
どうしたらいいのか分からないと迷子になった子供。愚かで無力な、可愛い可哀い子。

「約束したのでしょう、ずっと一緒だと。信じたのでしょう、大好きなお兄さまとの約束を。……守れなかったことが、哀しいのでしょう、苦しいのでしょう。こんなにも苦しんで傷付いた叶さまが、これ以上苛まれる必要が何処にありましょうや?」

玉姫は別に恵と叶の間にある確執のすべてを知っているわけではない。叶がどんな半生を送ったかも分からない。
だが、香になった彼は知っている。月無き夜を叶がどうやって歩いたのか知っている。
それを見れば、どんな傷を背負ったのか、大体の想像は付くものだ。

「あなたが慮るべきはあなたの御心です。向き合うべきは、あなたの傷です。傷付いてるのはあなたもでしょう、叶さま。あなたは、あなたの願いを叶えなさい」

結や清螺の言葉は正しいものだ。だが、正しいものにすくわれなかった者に、正しさだけを説いてやることなど玉姫はしてやらない。
玉姫は妖狐だ。ときに男を堕落させ王に牙剥き喉を噛み潰し国を傾けた、わるい妖怪だ。
だから玉姫に倫理などなく、故に世界のすべてが否定しても

「どんな答えでも、玉姫はそれを肯定しましょう」

そのために。玉姫は此処に居る。
柔らかく抱きしめたまま、ゆっくりと髪を梳くように頭を撫でた。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.175 )
日時: 2021/01/02 11:25
名前: ジャスミンティー (ID: r306tAcU)

叶side
「……玉姫殿…。」
少し嬉しくて、そして暖かい。
温もりを感じたのはいつぶりだろう?
「…うん。僕がまだ人間の時、恵は…お兄ちゃんは優しくしてくれた。ずっと一緒って約束したよ…。でも…でも…」
この先を話そうとしても、体がいうことを聞いてくれなかった。
なんとか口を開き、ゆっくり、ゆっくり話す。
「……僕は恵を置いてった。僕が殺されなきゃ、良かったのに…。僕はずっと恵といたい。」
僕は玉姫殿の優しい言葉で、もっと涙が溢れてくる。
そして頭を撫でられ、僕はゆっくり口角を上げた。
玉姫殿が、お兄ちゃんに見えて。

恵side
頭が痛い……内側から叩かれる様な痛み…。
「か……な…。」
これをしたのは叶だ。今すぐ斬りかかれ。
と親父なら言っただろう。
俺は叶に悪いことをしたんだ。
あの時、引き留めれば、こんな事にはならなかった。
「…ごめん……な。」

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.176 )
日時: 2021/01/02 11:55
名前: 黒狐 (ID: 2fSLq59j)

〔駆蒔/街→移動〕

 「ふーん、桂……さん?で良いんかね」
 一応年上そうな人を呼び捨てと言う物は気が引ける物で。さん、と最後に付ける。かつらさんと呼んでしまおうかと言う悪戯心は無かったことにする。
 この理論で行くと篝はどうなんだとなるが。
 警戒も彼…いや桂さんからはすっかり抜けたようで、遂には此方まで名乗りを求めて来た。
 「名乗って貰ったのは嬉しいけど、一応個人情報は……ほら、こっちは悪者だしね、適当に呼んでよ。こちらこそよろしくねー」
 警察や他の脊、翠に名前が渡ってしまったのなら日本には居られなくなってしまう、そう考え僕はその答えを出す。いっそ偽名で通してしまおうかとは思ったけれど、やはりそれもなにか相手に悪いなと思い。
 篝にはちょっと悪いけど、自分の名前を隠し通そうと。
 「所で、だけど、酒って美味しいの?」
 まさか初めての酒がこんな時に来るとは思わず、少々馬鹿げた質問をしてみて

〔風凪/林〕

 「そうです、叶さん。約束は例え善と悪の関係性であっても、守らなくては」
 彼と狐が話している内容には少し同情してしまう部分もあり、自分なりの考えを述べる。
 「後悔してからじゃ遅いですよ?どうしますか、叶さん」

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.177 )
日時: 2021/01/02 12:15
名前: ジャスミンティー (ID: r306tAcU)

叶side
「……僕は。」
何をすればいいか、分かってる。
恵をチラ、と見て目を閉じる。
すると、恵は術が解けたように楽そうになった。
「……叶、ごめんな?お兄ちゃんなのに…。」
倒れていながらも僕に謝罪してくる。
「…悪いのは僕だ。」
震える声で、答える。
「…じゃぁ、お互い様だ。」
恵が微笑んだ……僕に…何年ぶりだろう。
「…弟が世話になったな。」



Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.178 )
日時: 2021/01/02 15:40
名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)

>>174>>176 〔篝/街中〕
 
 さん付けで呼ぶ駆蒔を一瞥して桂と書いてけいと言う名前の男を見つめた。
「名乗って貰ったのは嬉しいけど、一応個人情報は……ほら、こっちは悪者だしね、適当に呼んでよ。こちらこそよろしくねー」
嗚呼、話を持ち出したのは俺になるから俺も世の常識に沿って名乗らないといけないのか。
そうなると面倒臭いことになるな、と苦笑しそうになり顔バレもしてるしなーっと考え渋々口を開いた。

 「雪、って呼んでくれ。本名は言えないけど燠ではそう活動している」
自然と口からはそう出ていた。後から普通に篝、と名乗ればよかったものでは? と後悔するも突き通すような強い表情を浮かべてそう桂を見つめ。

 ―――――『雪や、雪や……こっちだぞ』
いや、あの子がそう呼んでいたからか。
口から自然と出た理由をふと見つけ両手を絡めて。


>>174-177〔結/林〕

 「あなたが慮るべきはあなたの御心です。向き合うべきは、あなたの傷です。傷付いてるのはあなたもでしょう、叶さま。あなたは、あなたの願いを叶えなさい」


 それが、正しい答えだとすれば誰よりも救われるのは弟ではなく諭そうとしたわらわなのだろう。


悲しくてやりきれない気持ちが込み上がる喉を押さえ曖昧に微笑んだ。
こやつは人を、神をも唆すことが出来る狐。昔から成長した、悪狐。
「は……同情何てしないと……決めたのに」
神であること、何もかも苦しくて堪らないのに、あやつには会えぬまま。
落胆から息を吐き「解決かのぉ」と腹の底から絞り出した声が普段と同じでホッと安堵する。
 甘ったれた考えを持ち、自分が裕福になりたいと幸せになりたいと縁を結ぶわらわを奉った愚かな人間達。堪らなく愛おしくて手を差し伸べたくて、だけどその願いはどれも欲深いもの。
初めて綺麗で信じられた者は間違った道へ。

 「……可哀想な、愚行を繰り返す……わらわ達神や妖怪が斯様に可愛いく愛おしく想う人間になるな」
一言、そう真剣な願いを込めた眼で言い。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.179 )
日時: 2021/01/02 16:01
名前: ジャスミンティー(サブ垢) (ID: r306tAcU)

恵side
「俺はもう、同じ過ちを犯さないさ。」
弟も、仲間もろくに守れない自分を嘲笑するように笑いながら言う。
「...人間だった頃は...罪意識..無かったなぁ。」
そしてゆっくりと立ち上がる。
「...その言葉、心に留めておく。」
妖怪といえど、人間みたいなものだから。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.180 )
日時: 2021/01/02 19:45
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi

「………清螺。笑ってる。」
「……………あっ」
自らの感情が露わになったことを自覚し、顔を赤くしてつんと俯く。そして

「……もう私は笑いませんからね、あれは偶然です。ですが、私は一生蠱毒様の側にいます。」
「…………ぷっ」
「な、何ですか………」
「清螺、笑ったこと自覚してんだな」
「なっ………」

今更かよ、と苦笑しながら清螺の頬を撫でる。つるつるで、綺麗だった。

俺も一つ。
純粋に笑ったのは久しぶりだった。