オリジナルなりきり掲示板

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.179 )
日時: 2021/01/02 16:01
名前: ジャスミンティー(サブ垢) (ID: r306tAcU)

恵side
「俺はもう、同じ過ちを犯さないさ。」
弟も、仲間もろくに守れない自分を嘲笑するように笑いながら言う。
「...人間だった頃は...罪意識..無かったなぁ。」
そしてゆっくりと立ち上がる。
「...その言葉、心に留めておく。」
妖怪といえど、人間みたいなものだから。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.180 )
日時: 2021/01/02 19:45
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi

「………清螺。笑ってる。」
「……………あっ」
自らの感情が露わになったことを自覚し、顔を赤くしてつんと俯く。そして

「……もう私は笑いませんからね、あれは偶然です。ですが、私は一生蠱毒様の側にいます。」
「…………ぷっ」
「な、何ですか………」
「清螺、笑ったこと自覚してんだな」
「なっ………」

今更かよ、と苦笑しながら清螺の頬を撫でる。つるつるで、綺麗だった。

俺も一つ。
純粋に笑ったのは久しぶりだった。

Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.181 )
日時: 2021/01/03 12:21
名前: 無花果 (ID: Sqek5WrB)

>>176,>>178[桂/街中→移動]

素直に名乗ったあとは「好きに呼んでくれりゃぁいいよ」と答えながらひらひらと手を振る。
100を過ぎた辺りから自分の齢も曖昧で、年に関する序列はいかんともしがたいし、敬称は相手の呼びやすさ重視なのが桂だ。
そして名乗ったものの、相手方は事情も事情で素直に名乗ることが出来る立場ではない。
耳飾りの青年は適当に呼べ、という。偽名を名乗ることすらしない辺りに「真面目だねえ」と呟く。一方、黒翼の青年は雪、と名乗った。偽名だと言っているのに、随分と真っ直ぐな目で言ってくる。わざわざ前置きせずとも、しれっと名乗ってしまえばいいのに、ふたりとも真面目なことだ。

「ん、あんたは雪……雪の旦那な。耳飾りのあんたは……好きに呼べって言われても……あぁ、うぅん、じゃあ……黒、黒の旦那って呼ぶわ。それでいいか?」

少しだけ悩んで耳飾りの青年をまじまじと見たあと思いついた様に「黒」と呼ぶ。
単純に黒髪で黒い服だからというのもあるし、雪といえば白、白のセットは黒という連想ゲームでもある。
いつまでも十字の耳飾りをしたあんた、なんて長々と呼ぶのも面倒だしと深い意味もなくそう決めた。好きに呼べと言ったのは向こうだ。
ひとり満足げにしていたが、黒(早速使い始める)からの問いかけに目を瞬いた。

「旨いぞぅ。好みはあるだろうが、今の酒は出来がいいのが多くてなぁ……、あ。もしかしてはじめてか? そりゃ光栄だ!」

はじめてであろう言葉にそれはいいとからからと目出度いことだと笑う。
こう長く生きてると、些細なことが目出度く感じてしまうものだ。
酒は良いぞぅと嘯きながら「けど、まあ」と言葉を濁す。

「どっちかってーと、味より酔うために呑んでるところもあるよなぁ……。ああ、ほらあそこの通りの店。あれでいいか?」

そう呟いたあと、悪い飲み方は覚えるなよ、と苦く笑い、それを誤魔化すように少し離れた通りの居酒屋を指差した。

>>175,>>176,>>178[玉姫/林]

抱きしめた叶の背中を柔らかくぽんぽんと叩いて、涙とえずきで詰まる言葉を促し、じっと耳を傾けた。
すべてを語り終えた叶の髪を再び撫で、ゆっくりと背中へ回した手を解き、叶を解放する。
玉姫の言葉に、偽りはない。
彼がどんな答えを出したとしても玉姫はそれを無条件で肯定する。そう、彼が玉姫の甘言に溺れて沈もうとも、多くの者に過ちだと後ろ指さされる愛し方を貫こうと、それを止めるとこはしないだろう。
だが、そうならない。
玉姫と向き合った、涙でぐしゃぐしゃになりながらも笑った表情でそう悟った。
風凪のどうしますか、という言葉に背中を押されて兄と向き合う叶の姿に胸中で「あーぁ」と溢す。
腕の中で泣いていたよわい子供は立ち上がった。

「あら。良いのですよ、間違えても。そうしたら何度でもこの玉姫が抱き締めて差し上げますわ。ええ、今度はお兄さまもご一緒にどうぞ?」

結に諭され、強い瞳で過ちは繰り返さないと語る恵にくすくすと笑いながら、誘うように両手を広げて首を傾げる。
嗚呼、だって、ここからだ。
犯した罪悪は消えない。月が奪われたことによる混乱は大きなものだった。それがきっかけで蠢いた魑魅魍魎もいる。そして、その波紋に呑み込まれた無辜の人々も戻って来ない。
めでたしめでたしだけで終えるには、あまりに遅い。
だから玉姫は、待てばいい。再び彼らの心に影が覆うときを待てば、それでいい。……まあ、そんな日は、恐らく来ないのだろうけど。
そんな予感に目を伏せて小さく笑みを浮かべて、安堵したような表情の結へ、顔を向けた。

「これでもやる気満々でしたのに。そんな空気ではなくなってしまいましたねぇ……ええ、ですが、結さまと正面からぶつかり合うのはぞっとしませんもの。命拾いして安心してますわ」

そう言葉とは裏腹に悪戯に喉を鳴らす。
叶が香としてどうなるのかはあの兄弟次第だが、叶から争う気が失せたというのならば、玉姫も此処に留まる理由もなし。立ち去ろうかと算段をつけながら、今一度、和解したふたりのこどもを見やる。

「いつの世も、人の心は無常ですね。無力で醜く暗愚だと思えば、ふとしたときに力強く美しく賢明になる」

嗚呼、これだから、世界はこんなにも素晴らしい。