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Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.186 )
日時: 2021/01/04 17:05
名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)

>>179〔篝/街中→移動〕
 
 「どっちかってーと、味より酔うために呑んでるところもあるよなぁ……。ああ、ほらあそこの通りの店。あれでいいか?」
悪い呑み方は覚えるなよ、だなんて苦く笑う桂を見てから地面に視線を落とした。


  『酒は、酔う為。酒は、人を呑み込み、理性を奪うことが出来る危険なもの』


そんな色褪せた幼少期、全身痣だらけの老婆に言われた言葉が脳裏を過ぎる。
薄く笑って「嗚呼、あの店で良い……か、いやお前も良いよな」と思わず彼が隠した本名を言いそうになり唇を噛んでから訊いて見て。

 


 今日は、血が騒ぐ。




 今日は、何だか何もかも吐き出したくなる。



 今日は、何故だか誰かに背中を擦ってほしくなる。




 「……甘ったれんな」
小さくそっと呟き、月のない小さな星々が必死に爛々と輝く夜空を見上げ。


>>179-181〔結/林〕

「これでもやる気満々でしたのに。そんな空気ではなくなってしまいましたねぇ……ええ、ですが、結さまと正面からぶつかり合うのはぞっとしませんもの。命拾いして安心してますわ」
悪戯気に喉を鳴らしながらそう告げる玉姫に苦笑交じりに言う。
「……果たしてそれは本当まことなのかのぉ? まあ、お主の腹の中の事はどうでも良いがな」
両手を絡め、和解した兄弟を、笑いあう仲間を温かな眼で見やり目をそっと伏せる。

 「わらわは神で人間の争いには顔を突っ込まない主義であった。だが、縁を結び直し間違いを正したことに、こんなにも嬉しく思うのじゃ」
ぽつりぽつり、と溢した言葉はそれは、真実なのか自分自身でもわからぬが良いとしようではないか。


       今日ぐらい、嘘をいっぱい吐いても。


 「いつの世も、人の心は無常ですね。無力で醜く暗愚だと思えば、ふとしたときに力強く美しく賢明になる」
確かにな、永久の命を持つわらわは様々な人間を。薄汚い欲望をこの目に映してきた。
初めは馬鹿ばかりだと嘆いていたのにも時が経てばそれも命ある者らしいではないかと考えを。

 「醜い欲望を断ち切れず、愚かで甘ったれた考えを持ち続け香と言う月を奪った脅威に立ち向かうことも知らず騙し騙しの嘆くだけの日々を送る可哀らしい人間達の過ちの連鎖に、お主はまだ、付き合っていくのか」
妖狐、お主は人を騙し唆す天才である。
こんな茶番に付き合っていくつもりなのか。こんな人間の醜い争いに。