オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.59 )
- 日時: 2020/12/18 08:21
- 名前: 無花果 (ID: QFE58D55)
>>黒狐様
お忙しい中ご確認ありがとうございました!
初心者ゆえ粗相があるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします!
>>皆様
皆様に置かれましてもどうぞよろしくおねがいします!
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>>シャード・ナイト様
お初にお目にかかります。早速ですが絡み文投げさせて頂きますが、返しづらかったら蹴って頂いて構いませんので!よかったらよろしくお願いします。
[玉姫] >>48 咲苗さま
からんころん、からんころんとご機嫌に下駄を床に合わせて雌狐は金の髪を揺らしながら歩を進める。
口端を上げて悠々と我が物顔で下駄を転がすその床は、けして玉姫のものではない。しかしぴんと伸ばされた背筋はあまりにも堂々としすぎていて、他人が見たら勘違いをしてもせめられないだろう。
「生きた喜劇よりも、拙い戯れこそに心を打つことも御座いましょう」
天井に届くほどに積み上げられた書籍には目もくれず、艶やかに微笑んで玉姫は少女の傍らに歩み寄ると視線を落とした。
年端も行かない長い黒髪の鬼子はまるで未だ人であるかのような顔で、人が人を楽しませるために綴られた人形劇を声に出して朗読している。
物語が佳境を超えた辺りで、パチパチと手を打ち拍手の音を響かせ、満月の瞳を三日月に細めた。
「御機嫌よう、咲苗さま。此度も良き夜の始まりで御座いますね」
[桂/公園→移動]
くぁ、と大欠伸を隠しもせずに桂はベンチに預けた体を伸ばした。烏が鳴いて子供らは各々帰るべき家へと帰っていく。
犬だって家はあると言うのに、情報が統制され始めた社会ははみ出し者に厳しい。
日が落ちると急に冷え込んでくる。着物の合わせを引きながら伸ばした体を丸めて冷たい風にぶるりと体を震わせる。凍死するほどでなくとも堪える寒さだ。
何気なく視線を上げて空を見る。太陽はあれど、星星はあれど、月無き空。道標がない長旅は迷子も同じだ。
「さあってとぉ、動かんと余計さみぃし、散歩でも洒落こみますかねえ」
がしがしと頭を掻くとよっこいせ、立ち上がり踏み出し、ざり、と鋭利な小石がざっくり足の皮膚を割いた。ああ、あぶねぇなあ。そう思いひょいと石を拾って何気なしに懐へしまい込む。
そうしているうちに切った足の傷は消えていた。
「あーぁ、嫌な夜だ」
桂はもう一度、隠しもせずにあくびを溢した。
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