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Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.80 )
日時: 2020/12/20 08:29
名前: 無花果 (ID: QFE58D55)

>>皆様
玉姫、桂の募集追加させて頂きましたのでよかったら気軽にお声掛け下さいませ……!
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>>78 [桂/街中]

ランタンの灯りは薄暗さに慣れた目に少しばかり眩しく、うっすら目を細めた。
耳飾りが灯りを反射してちらと煌めいた。クスリと徒に笑む向坂は相変わらず男なら見惚れたくなるような美しい姿をしている。男やもめにはすこしばかり目の毒だ。
何気なしに降参を表すようにひらひらと両手を上げる。

「ははは、光栄だ。世の男どもに嫉妬で刺されちまいそうだ」

そう笑いながらも呆れた視線を拾い上げ、がりがりと頭を掻いた。まったくもっておっしゃる通りである。
今の時代、こんな格好では巡邏に見咎められても文句は言えないだろう。
桂だって寒いのは好きというわけではない。だがまあ、身なりを整えることを後回しにしてるのは桂自身なので自業自得だが。

「いやあ、耳が痛いわ。うぅん、本格的に冬になる前には草履でも拵えんとなあ……どうも歩き回ってるとすぅぐ駄目になっちまうから」

そのまんまにしてたんだよねぇ、言い訳がましくぼやきながら目をそらした。
一晩中歩き回ってるとあっという間に靴底はすり減ってしまい、新調するための金もあまり持ち合わせていない。
ままならんなあと内心笑いながら向坂に並んでランタンの灯りを目で追いかけた。