オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【戦闘・日常系】只、月明かりに灯されていたくて。〔募集中〕 ( No.88 )
- 日時: 2020/12/20 20:49
- 名前: 無花果 (ID: qvpAEkAG)
>>81 雪林檎様
本当ですか!? ありがとうございます、嬉しいです!
どんな感じの付き合いしてる知り合いかなどは雪林檎様のご都合のよろしいようにしていただいて大丈夫ですので!
これからどうぞよろしくお願いします
>>80 憑様、雪林檎様、黒狐様各位
私も皆様がよろしければ大丈夫ですよ!
憑様におかれましては素敵な提案ありがとうございます!
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>> 84[桂/街中]
冬は刺すように冷たく、夏は焼くように熱くなる平らなコンクリートは歩きやすいが歩きにくい。何気なしに己の剥き出しの足と、向坂の華やかに飾られる靴先をチラと見比べたあと「あー……」と気の抜けた声を漏らしながら再びランタンの灯りへ目を移した。
「んにゃ。丁寧に履けばそこそこもつがねぇ、最近の夜は公園で寝てると怒られるもんで、歩き回ってるとなあ。所詮は草だからなあ。……あと、俺が編むの下手なんよ」
後半が本命かねえ、そう言いながらけらりと苦笑う。怒られるから夜半は歩き回る、というのは事実だ。一昔前までは目溢しされていたが最近は厳しい。桂のような容貌の相手を不審に思うのは真っ当な感性というものだ。
だが、月がなくなってから、月の無い夜から目を逸らすのは恐ろしかった。……それを誤魔化すように暗闇に目を凝らす。異変はない。
息を吐く。平和なのはいい。だが、無さ過ぎるのも困るというのが脊の悩みどころだろう。香を見つけなければならないのにその術が少な過ぎる。
月が消えての40年は、そのまま桂が当てもなく月無き夜を彷徨った年月だ。それが、いつまで続くか。
「……靴と言やぁ、向坂のお嬢さんもだが、若い娘らはよくそんな細っこい踵で歩けるなあ。俺が履いたらすっ転んじまいそうだ」
陰鬱とした考えを呑み込むように努めていつも通りの気が抜けた声で雑談を続けた。
薄暗い夜に自分まで暗くなっても仕方ないのだから。
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