オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.36 )
- 日時: 2021/01/03 01:59
- 名前: 帆波 ◆vnMt3fk8bc (ID: RJ0P0aGF)
>>32
参加許可ありがとうございます! 年末が忙しくすぐに参加希望を出すことが出来なかったのですが、実はスレが建った時から参加したくてそわそわしていたのでとっても嬉しいです……!
その他欄でどこまで理想の妄想をぶちまけて良いものか迷った結果すこし曖昧に書いてしまってお伝え出来ていなかった(ごめんなさい……)のですが、紅緒もまた一つの過去に囚われているのでそれが夜長さんによって解かれたり、解かれなかったりするのかと思いわくわくしています(´∀`)
自分はあまり筆が早い方ではないのでのんびりペースでお相手をして頂くことになるかと思います。また、なりきり経験もあまり豊富ではないのですが紫月さんと楽しくなりきりが出来るよう頑張りますので、こちらこそよろしくお願いします!
――
【紅緒/洞窟(出口付近)】
喧騒が大きくなるにつれて出口は近づき、辺りを見渡す事が容易になっていた。少し湿ったセーラー服が肌に張り付くのに内心うへえ、と辟易しながらも周囲を確認すると、昼にしては薄暗く夜にしてはぼんやり明るい、不思議な空間が広がっていて。しかも少し先には見慣れない、浮遊する影がいくつも見えるような……。シルエットは大分違う気がするけれどカラスと思えばそんな感じもする。紅緒は周囲に人がいない事をいい事に機嫌悪げに目を細め、焦点を絞って影の正体を確かめようとした、その時。
まだ仄暗かった辺りがちらちらと明度を増していき、人気のなかった洞窟内では人の歩く音がやけに大きく響いた。誰かが通りがかったのだ、とこれ幸いに紅緒はにこやかな笑みを浮かべて振り返る。
「あっ、すみませーん! この辺りの方でしょ、う、……か?」
わたし、気づいたらここにいた迷子の者なんですけどお、と。本当はそう続けたかった口が途中で勝手に疑問形をとってしまった。羽織まで羽織った和装の男性などあまり見慣れていなかった為というのが一つ。しかも、手にはお祭りでしか見た事がないような提灯まで下げている。
笑顔が固まった少し間抜けた表情のまま全体像を見てみると、髪は艶のある黒髪、背は自分よりかなり高い――首がちょっと疲れるな――、目は、輝くような銀。
「…………おつきさまみたい」
目の前の人の目を見つめたまま紅緒は無意識の内に呟いていた。時間にして数秒、長くも短くも感じられる間その目を眺めた後、ハッと我に返ったように表情を取り繕うと相手の顔色をちらりと伺って。
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