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>>41
【春一／洞窟】

「（うっ。眩しい……！）」
自分の名前を聞いただけなのに、心底嬉しそうに笑う少女の姿に心臓が爆発しそうなほど高鳴る。
そればかりか、彼女は自分が弁明を図っていると近寄ってきて、あろうことか自分に心配の言葉を掛けながら額に触れてきたのだ。
女子との免疫のないものが、そんなことをされたらどうなるかくらい、予想がつくだろう。
「あ、ぅ」
さっきまで青くさせていた顔を、今にも火が出るのではと言うほど真っ赤にさせて、今の意味の分からない状況と相まって脳がキャパオーバーを起こし、前髪で見えないかもしれないけど、目にはうっすら涙をためて。
「そ、その、疑ってるんじゃ。俺が、不審者って。だから名前」
あれ、もしかしてこの反応は違うのでは？　と思いつつ、一応確認のために震える声でしどろもどろに問いかけてみて