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Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.52 )
日時: 2021/01/23 15:17
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>51/憑さん

【宵/洞窟(自宅)】
 
 「あの……実は俺、迷子でして……。宵さんさえ良ければ、此処がどこか教えて欲しいのですが……」
急に迷子だとか何処だとか言い始めた七海に宵は内心いや、顔にもろ出ているが強い衝撃と驚きを感じた。ゆっくりと足を後方に回し、瞬きを繰り返しながら相手の様子を窺い、もしかすると自分の仲間ではない? と考え始め。

 「………ッ………、君……、……いや、此処は海底都市〈水光〉。君が居た世界はこの上、だから、此処から君一人じゃ帰れない」
人間か? と訊き掛けた薄い唇を軽く噛み、時間が勿体無いと七海の可愛らしくはにかんだ顔を睨み付けながら簡略的に何処か、訊かれたことを言う。
「………分かったなら、どっか行って」
するっとしなやかに一つに結われた空のような水色の髪を揺らして後ろを向いて。
困っている相手に手を差し伸べないものかととやかく言われそうだが宵にとって言われたことは言ったと業務的に感じ、あまり関わりたくはないなと心の何処かでやはり人間ならざる海の者らしく思っており。
あれこれサービスカウンターのように訊ける場所に行ったらいいじゃないと思いつつ、こんな状況に、そもそも人間が〈水光〉を自由に出歩くこと自体危ないことだ、と何も知らない七海一人を置いていくのが後ろめたく感じ、けれども時間や自分が大切だと悶えていて。