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Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.63 )
日時: 2021/02/25 18:54
名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)


>>62 神和さま
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【宵/洞窟(自宅)】

口角を上げて問い掛けた言葉の答えは簡単だったらしく、七海は先程とは違い、多少の恐怖の滲んだ拍子抜けしそうなくらいの淵の表情で自分がどう見られているのかなんて容易く想像できた。自分を怖がっている、がらりと印象は変わっているだろう、人間の女、それも相手に怖がらせ過ぎてしまったか、と少しの後悔と愉快さが入り交ざる胸をそっと手を添えた。


 「それは、そうでしょう。……当たり前じゃないですか」

宵は思わずその藍色の瞳を見開いてしまう。当たり前、そうだろう、だが彼女から素直にそんな言葉出るとは想像していなかった宵は息を呑む。実に肯定的。自分を怖がっているのならそんな真正面から言えないことを、彼女ははっきりと言い切った。それが何とも不思議で宵は愉しくなってしまう。
「そう」抱いた感情を隠すように短くそして素早く、そう返した。
会話は此処で終わりか、と目を伏せて踵を返そうとしていれば、七海は半歩引き下がって、会話を続けようとする。宵は立ち止まり、彼女の様子を悠然とした態度で見つめていた。


「……ですけど、一つ、聞いても良いですか」

自分の知らない世界にいる彼女の不安と疑問が尽きるなんてこと、ないだろう。また訊きたいことがあるんだ、自分に。
宵は眼を細めて「いいよ、何が怖い? 何が疑問? 教えて」と微笑んで。