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Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.67 )
日時: 2021/03/05 18:33
名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)

>>64/神和さま
 この二人だいぶぶっ飛んだ思考回路してますからね。これからも高度なすれ違いネタ(?)、期待してます。河童のところでツボりました七海君、良き……宵ちゃんはまさかの美しい河童と一瞬だけでも見られていたことは、ねえ………なんか、ほんと良いですよね。このペア。

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【宵/洞窟(自宅)】

 「……つまり、宵さんは半人魚、ということですか」

人魚。その言葉が頭を埋め尽くしてしまう宵は瞬きを繰り返して「にん、ぎょ……」と呟く。唇に触れ、次の瞬間、顔を手で覆い隠す。半人魚、と彼女は確かに言った。可愛らしい、この子が、自分の事をあんな美しい人間のような魚だと。
 人間に恋をしてしまった悲しき愛の象徴のろまんちっくな人魚姫。そんな自分の中で憧れの魚なのかと訊かれた。夢のような、泡のような存在。見つめるだけのそんな存在に。
「……ふっ」
笑いを押し殺していたはずなのにも声が漏れてしまう。嬉しさを隠そうとばかりに顔を手で覆っていた有頂天の宵をぴたりと止めさせたのは次の七海の言葉だった。

 
 「いえ、……どうでしょう、それほどでもないといえば嘘になります。だって、宵さんと俺とでは、あまりに色々違いすぎるじゃないですか。……なので、興味はありますよ」

一気に有頂天だった宵の気分が下がっていく。酷く、冷静な程に。

 「……ボクに興味が……? 種族が違うだけで? 何言ってるの君、もしかしたらボクに殺されるかもしれないんだよ、怖くないの?」
こんなにも可愛い女の子なのに、と言いかけるがそんな言葉は至って真面目に話を続ける七海の表情で搔き消される。
「はっ、………ふふ、あはははは」
吐き捨てるように声を出し、今にでも食って掛かって来そうな鋭い眼光を向けたと思えばその藍色の瞳をゆったりと三日月形にし。可愛らしく口元に手を添えて大きく無邪気に笑う。

 「あー……君ってば、変な人だね。こんなボクに、興味があるって……」