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Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.68 )
日時: 2021/03/07 20:37
名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)

>>67

【刹那/洞窟】

もしかしたら殺されるかもしれないのに。そう告げる相手に、なるほどそれはその通りだ、と心の中で相槌を打ち。けれども万が一、彼が自分を殺すつもりだとして、わざわざ“殺すかもしれない”などと相手に忠告をするものだろうか。もし本気で命を取るつもりだったとしても、そんなことを言うなんて、よっぽど自信があって余裕があるか、相手に逃げられるリスクも考えられない馬鹿な人、のどちらかであろう。もっとも、前者ならばとうのとっくに手をかけていそうなものだが。だから少なくとも、彼はまだ俺を殺さない筈。何故か、自信を持ってそう思えた。

とはいっても、彼の一瞬の獲物を射止めんとする冷たさを感じる視線には少しばかりゾッとする感じを覚えてしまった。少しの時間がだったとはいえ、食われるかもしれない、しまった、と命の危機を感じてしまったのだ。
……いや、今はそんな視線の面影などどこにもない笑みを彼は浮かべているし、まさか彼がそんなことをするなんて思ってはいなかったけれど。たった一瞬のあの鋭い眼光、たったそれだけだと言うのに、ぞくりとする感じが手のひらにまだ残っている辺り、やはり彼は人ならず者らしい。

「……そんなにおかしいですか」

ひとしきり笑い終えたらしい彼がどこか愉快そうに告げる言葉を聞いて、そう短く問い掛ける。自分の返事を聞くなり笑い出した辺り、自分は何かおかしなことを言ったのだろうと考えてはいたけれど。確かに、彼自身について聞き出すよりは、水界とやらについて詳しく聞いたり、ここから地上へと帰る方法を聞くのが普通なのかもしれないが、ここまでドストレートに変人だと言われるのは些か心外に感じ、少しだけ相手から視線を逸らして