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Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.72 )
日時: 2021/03/11 16:55
名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)

>>70/心ちゃ

 わーい! こんにちはっ、参加希望ありがとうございますー!
キャラシを確認した所、登録証にも開始文にも不備等はありませんので大丈夫です。
これから宜しくお願いしますー。透子ちゃんを選ぶなんてまにあっくですね……人気がないかなーと思ってました←(失礼)

【透子/洞窟】


 ────すぐそこに、居る。


地上の影響により何時もの穏やかな水光とは打って変わり最悪だったこの日、透子はひっそりと息を潜めていたものの「あっ」と声を上げそうになり大慌てで桃色の唇を両手で塞いでいた。
(まあ、ああ静かにしなくちゃ……あれは……そう、人間の声。人間の形、忌々しい人間よ!!)
もぞ、と桜色の魚の尾を動かし、一歩、後退りしてしまう。
何せそこに居るのは先祖を裏切った人間だ。海を汚す我らが敵である人間だ。

 「……ああ、なんでこんなにも運が悪いのかしら……!」
離れたから聞こえない、こちらの事なんて気付かないだろうと安心しきってぼそりと呟いたはずの言葉は透子の思った以上に怒りの籠り大きくなって、反響していた。……と言う事にも気付かず苛立ちをかみしめるようにとんとん、と音を立てて冷たい石の地面を人差し指で叩き、同時に眉根を顰めて、人間が起きあがった気配のする方を酷く睨み付けており。


>>71/神和さま

【宵/洞窟(自宅)】

 「……いえ、宵さんは綺麗な方だと思いますよ」

自分の中では精一杯の弁解だったはずなのにも少し微妙顔つきで言う七海に二つの意味で目を見開き、上手くいかないなとばかりに苦笑し。
「きれい、か……」

 “ きれいだね、宵は ”

“ かっこいい、本当にひらまさなの? そんな美しいひらまさ、見たことない ”

“ 雌の皮を被った雄かおまえ ”

そんなこと言われてたな、と七海とのこの短い時間で忘れていた過去を想い出し。自嘲気味な気持ちになるが逃れるように目を伏せて「そう」といつも通りの澄まし顔で相槌を打ち。
化粧が映えそうな顔をしているのに、とその後何故か口を噤んで黙り込んでしまった七海と目が合い、宵の思考が停止する。
 今、何ていったろうか。こんな雄みたいな自分に人魚、可愛らしい雌の魚が珊瑚や海の星の砂、海藻などを使いこぞってする化粧が映えるなんて。しかもこんな人間の女の子に言われるなんて。

 「………やっぱり、君って……変だね」
薄っすらと涙を浮かべた藍色の瞳を純粋に細めて冷たい感じなんて一切ない、少女のように無邪気で愛らしい微笑で言って。