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>>73／心ちゃ
　うわぁああ、とーこちゃん可愛いって……ありがとうございますー！　いや、嬉しいっ。結構力を入れて考えたキャラだから褒められると……きますね……っ((ﾉｪ`*)っ))ﾀｼﾀｼ　ふへへへ（


【透子／洞窟】

　　
　「あのー……すみませーん」
　
透子はごくん、と込み上がってきた生唾を呑み込んだ。
（話しかけてくるわ、忌忌しい人間が。どうして何故、ちゃんと隠れているはずなのにも……何故、どうしてわたくしがいることがバレているのかしら……！！？）
声には出さないもののどうしましょうどうしましょうとそわそわ動いているのが服が掠れる音で分かる。
　影は両手を上げて申し訳なさそうな語調でこちらへと声を掛けてくる。ああ、こんな時どうすればいいの……とはあはあ、と過呼吸気味に息をし混乱を抑えようとする透子は出来る限りじっと睨み付け。
「ひえ……」確かに耳にした。弱弱しい声。

　透子は思いつく。これだけ弱い声を出す奴なら非力な自分でも倒すくらいはできるのではないか。一発逆転できるのではないか、少々馬鹿な思い付きだと傍から見ればそう見えるだろうが透子はやはり気付かない。
　大きな自信を手に入れた透子は胸を張りふふんと声を漏らし「わたくしに用かしら」と出来る限りおしとやかに、憧れの人魚としての威厳を保った姿勢で。